新スタン環境も研究が進み、続唱ジャンドにも今まではあまり見られなかったようなカードが見られるようになってきました。
今回はそんなカード達について評価してみます。

・《包囲攻撃の司令官/Siege-Gang Commander(M10)》
単体除去に対して耐性が高く、本体が生き残れば、マナはかかるが振り分け可能な8点火力でもあるカード。単色のカードとしてはかなりコストパフォーマンスがいい。

欠点は重さ。場に出てしまえば強力なカードなのでそこまでをいかに耐えられるかが鍵。

・《野生の狩りの達人/Master of the Wild Hunt(M10)》
毎ターントークンが出てくる上に、それらを使いクリーチャー除去までできてしまうカード。《巨森、オラン=リーフ/Oran-Rief, the Vastwood(ZEN)》との相性は抜群。とにかく生き残ることさえできれば強い。

欠点は除去耐性の無さ。4マナのクリーチャーのくせに《稲妻/Lightning Bolt(M10)》ですら落ちてしまうタフネスは悲しい。

・《カルデラの乱暴者/Caldera Hellion(ALA)》
場に出たときに小型クリーチャーを一掃できるカード。《朽ちゆくヒル/Putrid Leech(ARB)》や《芽吹くトリナクス/Sprouting Thrinax(ALA)》あたりとの相性がよく、白や赤系のビートダウンデッキによく効く。

欠点は(いくら本体が残るとはいえ)クリーチャー対策にしかならないこと。相手がタフネス3以下のクリーチャーを使用していない場合には能力は無意味。メタを考えて使ってみよう。

・《酸のスライム/Acidic Slime(M10)》
《忍び寄るカビ/Creeping Mold(10E)》に2/2接死クリーチャーのおまけがついて5マナとお得なカード。多色デッキに対して土地を割ったりすると強い。

欠点はその器用貧乏さ。5マナといえばかなり強力なクリーチャーが出てくるマナ域だが、このカードには場を制圧できるだけのパワーがあるとは言い難い。その能力にどれだけ魅力を見出せるか次第であり、基本サイド向けか。

・《マラキールの血魔女/Malakir Bloodwitch(ZEN)》
5マナ4/4飛行にメリットが2つもついたこれまたお得なカード。特にプロテクションがはまると非常に強力。《流刑への道/Path to Exile(CON)》に対する除去耐性を持つ数少ないクリーチャーである。

欠点は白以外の相手へのカードパワーの低さ。今のスタンで《大気の精霊/Air Elemental(M10)》に1点ドレインがついた程度では厳しいので、対戦相手に白いデッキを使う人が多いかどうかで評価が変わる。メインではなくサイドに入れておくのもいいだろう。

・《不屈の自然/Rampant Growth(M10)》
シンプルなマナブーストカード。序盤が弱いジャンドだが、これを2ターン目に打てれば早いうちから強力なスペルが打てるようになる。

欠点は続唱からめくれたときの弱さ。これは《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》にも言えることだが、爆発力をとるか続唱での安定した強さをとるか難しいところである。

・《不気味な発見/Grim Discovery(ZEN)》
クリーチャーと土地の両方を回収することにより、アドバンテージの取れるカード。フェッチランドを回収できるとおいしい。《ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster(ZEN)》などのランデスに対して若干の耐性がつく。《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》にも強い。

欠点は土地が墓地におちないと、単なる《死者再生/Raise Dead(9ED)》なところ。主に同系戦で強力なカードなので、同系に多く当たりそうなら採用を考えよう。

・《精神腐敗/Mind Rot(M10)》
ほとんど《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》の下位互換のようなものだが、5枚目以降の《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》として採用を考えるカード。コントロールデッキや同系戦で威力を発揮する。

欠点は《荒廃稲妻/Blightning(ALA)》同様場には全く触らないカードであること。効く相手とそうでない相手がはっきりしているカードなので、メタを考えて採用しよう。


どのカードにも言えることですが、結局はメタ次第なので地域や時期に合った選択をしていくことが大切ですね。

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