引き続き、各色のドラフト考察です。
<黒>
黒といえば、普通は除去が強力だが、クリーチャーは弱いというイメージがありますが、この環境の黒はなんとクリーチャーまで強力です。
《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》や《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》を筆頭に、WWKでは《ギザ蜂の群れ/Jagwasp Swarm(WWK)》なんていうトンでもない生物まで出てきております。
また、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》や《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》、《血鞘の儀式者/Bloodhusk Ritualist(WWK)》など黒マナが多ければ多いほど強力な効果を発揮するものが多いのも特徴です。
なので、黒を使う場合はできるかぎりメインカラーとして使用するのが望ましいのです。単色で出来れば最高ですね。
クリーチャーは各マナ域に分散しており、3マナ域以外は充実しています。
3マナ域にも《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(ZEN)》という超強力クリーチャーがアンコモンながら存在しており、やはりバランスがよい色です。基本的にどのクリーチャーも強力(少なくとも実用レベルにある)なので、ピックの際にもあまり頭を悩ませることはないのではないでしょうか。
これ一色で十分完結している色である黒。しかしながら実際にドラフトではそう簡単に単色なんて組めませんので、サブカラーとして他の色を混ぜる場合のポイントを挙げていきます。
・白をサブカラーにする場合
黒のクリーチャーは1,2マナ域が充実しているので、白はあまりいい相棒とは言えません。
強いて言えば《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster(ZEN)》が能力的にも3マナ域を埋めるという意味でもマッチしています。色拘束も薄いです。
しかし、これ以外は特に魅力的なものがないので、できればこの色の組み合わせは避けておきたいところです。
・青をサブカラーにする場合
青では飛行クリーチャーを拾っておくことにより、クロックをより確実なものとすることが出来ます。
とりあえずライフを10にしておけば、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》や《無情な選刃/Ruthless Cullblade(WWK)》といったカードがパワーアップするので、序盤から攻め続けられる軽い飛行持ちクリーチャーとは特に相性がいいです。
中でも注目は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》。
黒には《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》と《ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand(WWK)》というカウンターの乗っていく強力な同盟者がコモンにある上に、黒に不足しがちな3マナ域を埋めてくれるクリーチャーでもあります。青のクリーチャーとしては最優先して集めるべきでしょう。
・赤をサブカラーにする場合
非常にアグレッシブな色の組み合わせとなります。
除去が最も豊富になり、クリーチャーも攻撃に特化したものばかりになるので、なるべくそのアグレッシブな方向に特化させていきたいところ。
注目カードは《破壊者のゼンディコン/Crusher Zendikon(WWK)》。
割とよく流れるカードではありますが、ブロッカーへの対処がしやすいこの二色においては大きな力を発揮します。
・緑をサブカラーにする場合
黒ではどうしようもなかったエンチャントやアーティファクトですが、《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》を取れると非常に対応力が上がります。
相手にライフを与えるので、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》とは相性がよくありませんが、この環境は強力な装備品が多いのでデッキに一枚は差しておきたいですね。
黒に不足しがちな3マナ域クリーチャーも《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》と《噛み付く忍び寄り/Snapping Creeper(WWK)》によりある程度カバーできます。どちらも攻めよりは守りのクリーチャーですが、色拘束が薄く実用レベルの強さを持っているため、自然とデッキに組み込めることでしょう。
<赤>
赤は各マナ域にクリーチャーが非常にバランスよく存在しています。
色拘束の薄いものが多いので、どの色と組み合わせても相性がよいのが特徴です。
また、赤はWWKのレアカードが非常に強力です。
赤のWWKのレア及び神話レアカードは
・石の偶像の罠/Stone Idol Trap
・崖の暴君、カズール/Kazuul, Tyrant of the Cliffs
・焼酸のドラゴン/Mordant Dragon
・バザールの交易商人/Bazaar Trader
・連鎖反応/Chain Reaction
・彗星の嵐/Comet Storm
・竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast
の7種類なのですが、見ての通りバザールの交易商人/Bazaar Trader以外は極めてパワフルなものばかり。
なので最初の2パックで上との協調ができていれば、思わぬ収穫があるかもしれません。
・白をサブカラーにする場合
白の色拘束の薄いクリーチャーは、赤に混ぜるには頼りになりません。
赤メインの状態から白を混ぜるメリットは確定除去。《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》と《イオナの裁き/Iona’s Judgment(WWK)》は火力では対処しきれない高タフネスクリーチャーへの解答となります。
・青をサブカラーにする場合
飛行クリーチャーが取れていると、非常に攻撃が通しやすくなります。
こちらの飛行クリーチャーをブロックできるようなクリーチャーは、火力で対処すればいいのですから。飛行や到達をクリーチャーは小型のものが多く、低威力の火力でも対処しやすいので、非常に噛み合った色の組み合わせとなります。
なので、火力での対処が難しい《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》はカットの意味もこめて早めのピックを心がけましょう。
・黒をサブカラーにする場合
黒メインの場合とは異なり、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》などの黒マナを多く要求するクリーチャーが使いづらくなります。
クリーチャーよりはスペルに期待しましょう。
赤の火力では対処しにくい《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》などの再生持ちに対して、《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》や《墳墓の呪詛/Tomb Hex(WWK)》などのマイナス修正を与える除去が欲しいところ。
・緑をサブカラーにする場合
はっきり言ってこの色の組み合わせはお勧めできません。
緑はクリーチャーサイズの優秀な色ですが、クリーチャーに関しては赤は十分間に合っているからです。
緑のスペルも赤と組み合わせるには使いづらいものが多いです。
<緑>
緑をメインカラーにするメリットは《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》、《大木口の幼生/Timbermaw Larva(ZEN)》、《原初の怒声/Primal Bellow(ZEN)》、《ナーリッドの群れ/Gnarlid Pack(WWK)》、《皮背のベイロス/Leatherback Baloth(WWK)》といったカードを運用しやすくなるところにあります。この環境は地味に単色推奨カードが多いので、できれば緑単色を目指していきたい。
除去がなく、低マナ域のクリーチャーのカードパワーが低いという弱点があるので、まずそこをなんとかしなければなりません。
なので《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》や《緑織りのドルイド/Greenweaver Druid(ZEN)》、《砕土/Harrow(ZEN)》などの展開力を高めるカードは最優先していきましょう。
また、緑が得意とする高マナ域勝負まで、生き延びるためにも《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》をかき集めておきましょう。
・白をサブカラーにする場合
序盤のクリーチャーの弱さをある程度補うことができます。サブカラーという都合上、色拘束の強いものは使えないので、あまり頼りにはなりませんが・・・。
《落とし穴の罠/Pitfall Trap(ZEN)》のような序盤を耐えるのに助けとなるカードは最優先すべきです。
・青をサブカラーにする場合
緑が苦手とする飛行クリーチャーをこちらで補えます。
中でも低マナ域を埋められる《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》は貴重な存在。
しかしながら除去がほぼ皆無であり、マナカーブも3マナ以降に寄ってしましがちなのでなるべくなら避けたい色の組み合わせです。
・黒をサブカラーにする場合
とにかく除去を取れるようにしましょう。
軽いものは特に優先すべきです。
・赤をサブカラーにする場合
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》や《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》などが取れていれば、序盤の弱さもある程度克服できます。
除去もしっかりとっておくようにしましょう。
<黒>
黒といえば、普通は除去が強力だが、クリーチャーは弱いというイメージがありますが、この環境の黒はなんとクリーチャーまで強力です。
《サラカーの匪賊/Surrakar Marauder(ZEN)》や《心臓刺しの蚊/Heartstabber Mosquito(ZEN)》を筆頭に、WWKでは《ギザ蜂の群れ/Jagwasp Swarm(WWK)》なんていうトンでもない生物まで出てきております。
また、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》や《マラキールの門番/Gatekeeper of Malakir(ZEN)》、《血鞘の儀式者/Bloodhusk Ritualist(WWK)》など黒マナが多ければ多いほど強力な効果を発揮するものが多いのも特徴です。
なので、黒を使う場合はできるかぎりメインカラーとして使用するのが望ましいのです。単色で出来れば最高ですね。
クリーチャーは各マナ域に分散しており、3マナ域以外は充実しています。
3マナ域にも《吸血鬼の夜鷲/Vampire Nighthawk(ZEN)》という超強力クリーチャーがアンコモンながら存在しており、やはりバランスがよい色です。基本的にどのクリーチャーも強力(少なくとも実用レベルにある)なので、ピックの際にもあまり頭を悩ませることはないのではないでしょうか。
これ一色で十分完結している色である黒。しかしながら実際にドラフトではそう簡単に単色なんて組めませんので、サブカラーとして他の色を混ぜる場合のポイントを挙げていきます。
・白をサブカラーにする場合
黒のクリーチャーは1,2マナ域が充実しているので、白はあまりいい相棒とは言えません。
強いて言えば《コーの鉤の達人/Kor Hookmaster(ZEN)》が能力的にも3マナ域を埋めるという意味でもマッチしています。色拘束も薄いです。
しかし、これ以外は特に魅力的なものがないので、できればこの色の組み合わせは避けておきたいところです。
・青をサブカラーにする場合
青では飛行クリーチャーを拾っておくことにより、クロックをより確実なものとすることが出来ます。
とりあえずライフを10にしておけば、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》や《無情な選刃/Ruthless Cullblade(WWK)》といったカードがパワーアップするので、序盤から攻め続けられる軽い飛行持ちクリーチャーとは特に相性がいいです。
中でも注目は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》。
黒には《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》と《ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand(WWK)》というカウンターの乗っていく強力な同盟者がコモンにある上に、黒に不足しがちな3マナ域を埋めてくれるクリーチャーでもあります。青のクリーチャーとしては最優先して集めるべきでしょう。
・赤をサブカラーにする場合
非常にアグレッシブな色の組み合わせとなります。
除去が最も豊富になり、クリーチャーも攻撃に特化したものばかりになるので、なるべくそのアグレッシブな方向に特化させていきたいところ。
注目カードは《破壊者のゼンディコン/Crusher Zendikon(WWK)》。
割とよく流れるカードではありますが、ブロッカーへの対処がしやすいこの二色においては大きな力を発揮します。
・緑をサブカラーにする場合
黒ではどうしようもなかったエンチャントやアーティファクトですが、《自然の要求/Nature’s Claim(WWK)》を取れると非常に対応力が上がります。
相手にライフを与えるので、《グール・ドラズの吸血鬼/Guul Draz Vampire(ZEN)》とは相性がよくありませんが、この環境は強力な装備品が多いのでデッキに一枚は差しておきたいですね。
黒に不足しがちな3マナ域クリーチャーも《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》と《噛み付く忍び寄り/Snapping Creeper(WWK)》によりある程度カバーできます。どちらも攻めよりは守りのクリーチャーですが、色拘束が薄く実用レベルの強さを持っているため、自然とデッキに組み込めることでしょう。
<赤>
赤は各マナ域にクリーチャーが非常にバランスよく存在しています。
色拘束の薄いものが多いので、どの色と組み合わせても相性がよいのが特徴です。
また、赤はWWKのレアカードが非常に強力です。
赤のWWKのレア及び神話レアカードは
・石の偶像の罠/Stone Idol Trap
・崖の暴君、カズール/Kazuul, Tyrant of the Cliffs
・焼酸のドラゴン/Mordant Dragon
・バザールの交易商人/Bazaar Trader
・連鎖反応/Chain Reaction
・彗星の嵐/Comet Storm
・竜使いののけ者/Dragonmaster Outcast
の7種類なのですが、見ての通りバザールの交易商人/Bazaar Trader以外は極めてパワフルなものばかり。
なので最初の2パックで上との協調ができていれば、思わぬ収穫があるかもしれません。
・白をサブカラーにする場合
白の色拘束の薄いクリーチャーは、赤に混ぜるには頼りになりません。
赤メインの状態から白を混ぜるメリットは確定除去。《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》と《イオナの裁き/Iona’s Judgment(WWK)》は火力では対処しきれない高タフネスクリーチャーへの解答となります。
・青をサブカラーにする場合
飛行クリーチャーが取れていると、非常に攻撃が通しやすくなります。
こちらの飛行クリーチャーをブロックできるようなクリーチャーは、火力で対処すればいいのですから。飛行や到達をクリーチャーは小型のものが多く、低威力の火力でも対処しやすいので、非常に噛み合った色の組み合わせとなります。
なので、火力での対処が難しい《空の遺跡のドレイク/Sky Ruin Drake(ZEN)》はカットの意味もこめて早めのピックを心がけましょう。
・黒をサブカラーにする場合
黒メインの場合とは異なり、《墓所の切り裂き魔/Crypt Ripper(ZEN)》などの黒マナを多く要求するクリーチャーが使いづらくなります。
クリーチャーよりはスペルに期待しましょう。
赤の火力では対処しにくい《リバー・ボア/River Boa(ZEN)》などの再生持ちに対して、《見栄え損ない/Disfigure(ZEN)》や《墳墓の呪詛/Tomb Hex(WWK)》などのマイナス修正を与える除去が欲しいところ。
・緑をサブカラーにする場合
はっきり言ってこの色の組み合わせはお勧めできません。
緑はクリーチャーサイズの優秀な色ですが、クリーチャーに関しては赤は十分間に合っているからです。
緑のスペルも赤と組み合わせるには使いづらいものが多いです。
<緑>
緑をメインカラーにするメリットは《ニッサに選ばれし者/Nissa’s Chosen(ZEN)》、《大木口の幼生/Timbermaw Larva(ZEN)》、《原初の怒声/Primal Bellow(ZEN)》、《ナーリッドの群れ/Gnarlid Pack(WWK)》、《皮背のベイロス/Leatherback Baloth(WWK)》といったカードを運用しやすくなるところにあります。この環境は地味に単色推奨カードが多いので、できれば緑単色を目指していきたい。
除去がなく、低マナ域のクリーチャーのカードパワーが低いという弱点があるので、まずそこをなんとかしなければなりません。
なので《東屋のエルフ/Arbor Elf(WWK)》や《緑織りのドルイド/Greenweaver Druid(ZEN)》、《砕土/Harrow(ZEN)》などの展開力を高めるカードは最優先していきましょう。
また、緑が得意とする高マナ域勝負まで、生き延びるためにも《放牧の林鹿/Grazing Gladehart(ZEN)》をかき集めておきましょう。
・白をサブカラーにする場合
序盤のクリーチャーの弱さをある程度補うことができます。サブカラーという都合上、色拘束の強いものは使えないので、あまり頼りにはなりませんが・・・。
《落とし穴の罠/Pitfall Trap(ZEN)》のような序盤を耐えるのに助けとなるカードは最優先すべきです。
・青をサブカラーにする場合
緑が苦手とする飛行クリーチャーをこちらで補えます。
中でも低マナ域を埋められる《天空のアジサシ/Welkin Tern(ZEN)》は貴重な存在。
しかしながら除去がほぼ皆無であり、マナカーブも3マナ以降に寄ってしましがちなのでなるべくなら避けたい色の組み合わせです。
・黒をサブカラーにする場合
とにかく除去を取れるようにしましょう。
軽いものは特に優先すべきです。
・赤をサブカラーにする場合
《板金鎧の土百足/Plated Geopede(ZEN)》や《ゴブリンの近道抜け/Goblin Shortcutter(ZEN)》などが取れていれば、序盤の弱さもある程度克服できます。
除去もしっかりとっておくようにしましょう。
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