これまで各色について行ってきたドラフト考察ですが、最後に考察したいピック方法があります。

それは同盟者ピックです。

同盟者ピックはハマれば非常に強力なデッキが出来上がりますが、卓内に同盟者ピックをしている人が複数いたり、カードの出方そのものが悪かったりすると、一気にデッキパワーが落ちてしまう諸刃の剣。
また、色によってその方向性や強さが変わってくるのも特徴のひとつです。

そこで今回は同盟者ピックを行う場合、何を考慮してピックを行うべきなのかを考えます。

まずは各色のコモンおよびアンコモンの同盟者を以下に並べます。


<白>
1マナ
U-A ハーダの自由刃/Hada Freeblade
2マナ
U-A カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster
3マナ
C-A マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate
4マナ
C-A 兵員への参加/Join the Ranks

<青>
2マナ
C-A ハリマーの採掘者/Halimar Excavator
3マナ
C-Aウマーラの猛禽/Umara Raptor
5マナ
U-A 海景の曲芸士/Seascape Aerialist

<黒>
2マナ
C-A ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand
4マナ
C-A ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword
5マナ
U-A ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist

<赤>
2マナ
C-A 高地の狂戦士/Highland Berserker
C-A アクームの戦歌い/Akoum Battlesinger
4マナ
U-A タクタクの潰し屋/Tuktuk Scrapper
5マナ
C-A タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts
6マナ
U-A ムラーサの紅蓮術士/Murasa Pyromancer

<緑>
2マナ
C-A オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist
3マナ
U-A タジュールの射手/Tajuru Archer
U-A 巨森の精霊信者/Vastwood Animist
4マナ
C-A ジョラーガの吟遊詩人/Joraga Bard
C-A 灰色革の狩人/Graypelt Hunter

<アーティファクト>
3マナ
C-A 石造りのピューマ/Stonework Puma


同盟者ピックをしていく上で最も重要なのは自分が同盟者をやっていることを周りにわからせることです。

最初に言った通り、同盟者はとにかく数を集めなければなりません。競合相手を減らすためにも、早いうちから自分のピックの方向性を定めていくべきです。
なので、《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》や《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》のような単品で強力なものは、最優先していきましょう。これらは同盟者ピックをしていないプレイヤーでもピックする可能性があり、非常に流れてくる可能性が低いからです。
逆に《ハグラの悪魔信者/Hagra Diabolist(ZEN)》のような同盟者ピックでしか威力を発揮しないようなものは後回しでかまいません。

また、ドラフトで同盟者デッキを組む際、核となるのは「同盟者が出ると+1/+1カウンターがのっていく同盟者」です。
これらが無いと、同盟者で固めても大して強くなりません。
例えば《高地の狂戦士/Highland Berserker(ZEN)》が6枚入ったデッキと《オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist(ZEN)》が6枚入ったデッキでは明らかに後者のほうが強力ですね。
もちろんこれは極端な例ですが、実際クリーチャー戦であるリミテッドでは、攻防に回れるクリーチャーがいなければゲームに勝てません。

ではカウンターの乗っていく同盟者はどのように分布しているかといえば

<白>
1マナ
U-A ハーダの自由刃/Hada Freeblade
2マナ
U-A カザンドゥの刃の達人/Kazandu Blademaster
3マナ
C-A マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate

<青>
3マナ
C-Aウマーラの猛禽/Umara Raptor

<黒>
2マナ
C-A ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand
4マナ
C-A ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword

<赤>
5マナ
C-A タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts

<緑>
2マナ
C-A オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist
4マナ
C-A 灰色革の狩人/Graypelt Hunter

このようになっています。

また、これらの同盟者はその特性上、早い段階で場に出していきたいので、マナコストが軽ければ軽いほど強力ということになります。

なので、《ボジューカの盗賊/Bojuka Brigand(WWK)》と《オラン=リーフの生き残り/Oran-Rief Survivalist(ZEN)》はコモンということもあり、同盟者ピックをする上で重要なパーツとなります。
また、黒には《ニマーナの売剣/Nimana Sell-Sword(ZEN)》、緑には《灰色革の狩人/Graypelt Hunter(WWK)》がそれぞれ4マナにおり、この二色は同盟者においては強力な色であると言えます。

一方、他色を見てみると白はコモンでは《マキンディの盾の仲間/Makindi Shieldmate(ZEN)》のみ、青は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》のみ、赤は《タクタクの唸り屋/Tuktuk Grunts(ZEN)》のみであり、いずれも黒、緑と比べると劣っています。
というわけで同盟者ピックをするなら必ず緑か黒は含んでおくべきです。

では白、青、赤はどうやって活かしていくべきなのか。

白には《兵員への参加/Join the Ranks(WWK)》という同盟者デッキでなら極めて高いカードパワーを持ったカードがあります。
このカードは同盟者ピックをしている者にとってのみ価値の高いカードであり、しかも3パック目であるワールドウェイクのカードなので非常に流れやすいという特徴があります。
なので3パック目でコレのために白をタッチするというやり方もあります。
同じくワールドウェイクの《ハーダの自由刃/Hada Freeblade(WWK)》も同盟者デッキでしか需要のないカードなので、上手く住み分けできていれば遅い順で取れることもあるカードです。

青は《ウマーラの猛禽/Umara Raptor(ZEN)》に尽きます。
コモン同盟者の中では最強と言っても過言ではありません。しかしながら元のスペックが同盟者デッキでなくても使える優秀さなので、早い段階でピックすべきカードとなっており、やや運が絡みます。
青はそもそも同盟者の数自体が少ないのが難点。やれたらラッキーぐらいに思っておいたほうがいいです。

赤は同盟者の数自体が多く、各マナ域に分散しているので数増やしにはもってこいです。
赤の同盟者は同盟者デッキでなければカードパワーの低いものばかりなので、比較的よく流れます。暇を見つけて集めるとよいでしょう。


長々と書きましたが、まとめると


・+1/+1カウンターの乗るものから集めよ
・それらを集めやすい黒か緑をやるべき
・白は3パック目からで遅くない
・青はウマーラが取れなかったら切ってよし
・赤は後で集めれば問題ない


ってことです。

コメント

TDWP
2010年3月5日10:30

参考になりました。リンクさせていただきました。

いぜっと@オルゾフ組
2010年3月5日13:20

>TDWPさん
こちらからもリンクさせていただきました。
よろしくお願いします。

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