今回はドラフトでの《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》についてのお話。

青をドラフトする機会があまり無くて使っていなかったカードだったが、この前初めて使ってみたら思いのほかやり手で驚いた。

実際に使うまでは6マナとか何持ってくるんだよ…と考えていたが、LSVが「これから《六角板のゴーレム/Hexplate Golem(MBS)》を持ってくるだけで強いよ!」と書くのも納得。

そんな《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》が現在のドラフトにおいてサーチできるカードは以下の17種類。

ミラディンの傷跡(9種類)
《アージェンタムの鎧/Argentum Armor(SOM)》
《伝染病エンジン/Contagion Engine(SOM)》
《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel(SOM)》
《精神隷属器/Mindslaver(SOM)》
《マイアの戦闘球/Myr Battlesphere(SOM)》
《白金の帝像/Platinum Emperion(SOM)》
《剃刀ヶ原の打つもの/Razorfield Thresher(SOM)》
《鋼のヘルカイト/Steel Hellkite(SOM)》
《ワームとぐろエンジン/Wurmcoil Engine(SOM)》

ミラディン包囲戦(8種類)
《六角板のゴーレム/Hexplate Golem(MBS)》
《知識槽/Knowledge Pool(MBS)》
《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》
《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut(MBS)》
《剃刀ヶ原のサイ/Razorfield Rhino(MBS)》
《イシュ・サーの背骨/Spine of Ish Sah(MBS)》
《飛行機械の組立工/Thopter Assembly(MBS)》
《荒廃鋼の巨像/Blightsteel Colossus(MBS)》

これら17枚のレアリティの内訳は

神話レア 3
レア 8
アンコモン 3
コモン 3

となっており、他のマナ域のカードと比べて非常にレア以上に偏っている。

そしてそのレア以上のレアリティをは非常に強力であり一枚でゲームを支配できるレベルのカードが勢ぞろいであり、初手級カードのオンパレード。

ということは《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》を見かけた段階でこの手の強力カードがピックできているならば、実質的に2枚目のそのカードとして《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》は扱えるので優先すべきカードということになる。

しかし、現実にそんなことはあまり無い。
なのでとりあえず《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》を取っておいた場合に後に期待できるカード、アンコモン以下のカードについて考える。

《剃刀ヶ原のサイ/Razorfield Rhino(MBS)》
《六角板のゴーレム/Hexplate Golem(MBS)》
《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut(MBS)》
《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》
《剃刀ヶ原の打つもの/Razorfield Thresher(SOM)》
《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel(SOM)》

の6枚がそれにあたる。
いずれも巨大クリーチャー。
《剃刀ヶ原の打つもの/Razorfield Thresher(SOM)》はハッキリ言って使いたくないカードだが、その他は概ね実用に耐えるレベルの水準を保持している。

加えてもう一つの特徴として、比較的遅い手順で取り安いということが挙げられる。
《ファイレクシアの巨大戦車/Phyrexian Juggernaut(MBS)》は流石にそう簡単には取れないが、《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》や《ダークスティールの歩哨/Darksteel Sentinel(SOM)》は特に狙い目。

特に有色クリーチャーが優秀なミラディン包囲戦では《ルーメングリッドのガーゴイル/Lumengrid Gargoyle(MBS)》はそのスペックとは裏腹に流れやすい。

また、6マナや7マナといったこれらを有効にいかすにはそれの登場を許容できるデッキを構築する必要がある。
そのためには《危険なマイア/Perilous Myr(SOM)》や《眼魔/Oculus(MBS)》、《ヴィリジアンの密使/Viridian Emissary(MBS)》などのゲームスピードをスローダウンさせるカードは意識しておくべき。

そしてこのカードが使いやすいカードであるということの最大の理由が、自身が3マナにして2/2というサイズを持っていることだ。
自身が戦闘要員として悪くないので、サーチしてきたカードをプレイするために必要な時間を稼いでくれる。

《宝物の魔道士/Treasure Mage(MBS)》はミラディン包囲戦が入ってから低速化したドラフト環境にもよくマッチした一枚だったというわけである。
使ったことのない人は一度使ってみてほしい。

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