GPダラスの結果
http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/gpdal11/welcome

前回に引き続きGPダラスのトップ8デッキを考察。
今回はトップ8に存在を許されたたった二つのデッキタイプの残りの一つcaw-blade。

David Shiels - Top 8
Grand Prix-Dallas Standard Constructed

Main Deck

60 cards

4 Celestial Colonnade
4 Glacial Fortress
1 Inkmoth Nexus
4 Island
4 Plains
1 Scalding Tarn
4 Seachrome Coast
4 Tectonic Edge

26 lands

4 Squadron Hawk
4 Stoneforge Mystic

8 creatures

2 Condemn
2 Day of Judgment
3 Gideon Jura
1 Into the Roil
4 Jace, the Mind Sculptor
3 Mana Leak
1 Mortarpod
4 Preordain
3 Spell Pierce
1 Sword of Feast and Famine
2 Tumble Magnet

26 other spells

Sideboard

1 Baneslayer Angel
1 Condemn
1 Day of Judgment
1 Deprive
2 Divine Offering
2 Flashfreeze
2 Journey to Nowhere
1 Sun Titan
1 Sword of Feast and Famine
1 Sylvok Lifestaff
2 Volition Reins

15 sideboard cards


優勝者David Shielsのデッキ。
青白二色でまとめあげられたcaw-bladeです。

今回のトップ8入賞者でcaw-bladeを使用したプレイヤーは、赤や黒をタッチすることなく全て青白の二色に色を抑えてあります。

青白二色に抑えることの最大の利点は《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》を4枚積めるということにあると思います。
各種ミシュラランド及び《溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle(ZEN)》に対して極めて強力なカードであり、それらが無くとも5マナ域以降に強力カードがわんさか控える現環境においては重要な一枚です。実際に決勝においてもDavid Shielsはこのカードにより大きく勝利に近づきました。

有効色二色の組み合わせは現スタンでは《氷河の城砦/Glacial Fortress(M11)》、《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》、《金属海の沿岸/Seachrome Coast(SOM)》という豊富な多色地形が使えるので《地盤の際/Tectonic Edge(WWK)》のような無色マナのみしか出さない土地も活用できるということです。
中でも《天界の列柱/Celestial Colonnade(WWK)》はその回避能力もcaw-baladeの戦略と噛み合っており、力強くこのデッキタイプを支えています。

このデッキリストではさらなる無色マナしか出ない土地として《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》が投入されています。
感染という能力はやや噛み合っていませんが、起動にかかるマナコストの安さと回避能力が買われての採用でしょう。

クリーチャーは《戦隊の鷹/Squadron Hawk(M11)》と《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》の二種のみであり、まさにcaw-blade。

スペルでは《糾弾/Condemn(M11)》、《審判の日/Day of Judgment(M11)》、《転倒の磁石/Tumble Magnet(SOM)》とクリーチャー対策にやや多目にスロットが裂かれているのが特徴的。
《ギデオン・ジュラ/Gideon Jura(ROE)》も3積みされており、メインからクリーチャーデッキに対して優位に立てそうです。

その他気になるカードとしては《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》があります。
最近のcaw-bladeに散見されるこの《迫撃鞘/Mortarpod(MBS)》ですが、《石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic(WWK)》から持ってこれるくせに実質的に除去として働く面白いカードです。
特に《水蓮のコブラ/Lotus Cobra(ZEN)》や《ステップのオオヤマネコ/Steppe Lynx(ZEN)》に対しては有効でしょう。

サイドボードは1刺しや2刺しの嵐。
《定業/Preordain(M11)》を抱える青いデッキならではのチューンですね。

ビートに対しての《悪斬の天使/Baneslayer Angel(M11)》、《糾弾/Condemn(M11)》、《審判の日/Day of Judgment(M11)》、《未達への旅/Journey to Nowhere(ZEN)》、《シルヴォクの生命杖/Sylvok Lifestaff(SOM)》

コントロールに対しての《決断の手綱/Volition Reins(SOM)》、《太陽のタイタン/Sun Titan(M11)》、《剥奪/Deprive(ROE)》

ヴァラクートに対しての《瞬間凍結/Flashfreeze(M11)》といった具合でしょう。

一本目を割られることを想定してか《饗宴と飢餓の剣/Sword of Feast and Famine(MBS)》の二本目も用意しているようです。


そしてもう一つ気になったcaw-bladeのリストを。

Austin Bursavich - Top 8
Grand Prix-Dallas Standard Constructed

Main Deck

60 cards

4 Celestial Colonnade
4 Glacial Fortress
4 Island
2 Marsh Flats
3 Plains
1 Scalding Tarn
4 Seachrome Coast
4 Tectonic Edge

26 lands


2 Emeria Angel
4 Squadron Hawk
4 Stoneforge Mystic

10 creatures

1 Condemn
1 Day of Judgment
3 Gideon Jura
4 Jace, the Mind Sculptor
3 Mana Leak
1 Mortarpod
4 Preordain
3 Spell Pierce
2 Sword of Feast and Famine
2 Tumble Magnet

24 other spells

Sideboard

2 Baneslayer Angel
1 Celestial Purge
1 Day of Judgment
1 Divine Offering
4 Flashfreeze
1 Into the Roil
1 Jace Beleren
1 Journey to Nowhere
2 Oust
1 Volition Reins

15 sideboard cards


こちらも青白二色のcaw-bladeですが、追加のクリーチャーとして《エメリアの天使/Emeria Angel(ZEN)》が使われているのが面白いところ。
剣の装備先の確保を行いやすくなるのはもちろん、caw-blade同系対決においてもチャンプブロッカーを生産し続けられるこのカードはなかなかに渋いチョイスですね。

その《エメリアの天使/Emeria Angel(ZEN)》を採用しているせいもあってか、《審判の日/Day of Judgment(M11)》と《糾弾/Condemn(M11)》は1枚に抑えられており積極的に攻めていく姿勢が見られます。

サイドボードもその傾向が強く、《審判の日/Day of Judgment(M11)》はサイドにも1枚しか存在せず、代わりに《失脚/Oust(ROE)》や《天界の粛清/Celestial Purge(M11)》といった単体除去が優先されています。

caw-bladeがスタンダードにおいてヴァラクート一強の牙城を突如崩してしばらく経ちますが、その中にもプレイヤーの好みが色濃く出ているようです。

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