図書館に借りてた本返しにいったらあったので読んでみた。
伊坂幸太郎の本は人気あって借りられてることが多いから運がよかった。

微妙にネタバレ含むので読む予定のある人は以下スルー推奨。

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現実世界に潜む全体主義に注意を向けさせるような内容。
全体のために個人は犠牲になるべきだという思想が極端になると、生命すら軽視されるという恐ろしい事態を引き起こしかねないのだとか。

オサマ・ビン・ラディンが殺されてもテロ組織アルカイダは機能し続けるように、魔女がいなくなっても魔獣が出てくるように、道具や職人が失われても創造の行いは犯されないように、とあるシステムが確立されてしまった場合それが危険なものだとしてもそれに対しての根本的な対処法はない。

あれだ、ニューファイレクシアの白の派閥みたいなもん。

現状に満足すると「こういうものだから」とか「決められたことだから」という考えが出てきやすくなるから向上心は必要になってくるのかもしれないなあとか無駄に考えてしまった。

重い内容を扱ってる割には物語自体は冗談も交えた軽いタッチで書いてあって読みやすい点はよかったかな。

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