石鍛冶ジェイス禁止後のスタンダードを考える
2011年6月21日 Magic:the Gathering禁止の是非について語っても決まってしまったものは仕方がない。
一トーナメントプレイヤーとしては、まず目先の日本選手権に向けて禁止後のスタンダード環境こそ先決すべき課題。
とりあえず禁止前のメタから。
存在する(していた)デッキは
・カウブレード
・双子コンボ
・石鍛冶系ビートダウン(ボロス、白緑等)
・赤緑ヴァラクート
・赤単(ゴブリン/祭殿バーン等)
やや使用率が下がって
・青黒コン
・青赤緑ターボランド
・吸血鬼
細かいローグ系を除けばこのくらいでしょう。
デッキタイプこそ多様に見えますが、大会上位に居座るデッキには石鍛冶ジェイスが採用されていたのは紛れもない事実。
既存デッキの今後について個別に考えます。
・カウブレード
石鍛冶というデッキの根幹が失われてしまったので消滅。
鷹は使えるので、最初期のようなカウゴーにすれば一応青白コンという形で残ることは可能かもしれない。ジェイスはベレレンにすればなんとかなるか。
いずれにせよデッキの大幅なパワーダウンは否めない。
・双子コンボ
ジェイスを失ったが、もともとこのデッキのジェイスはそこまで強力なカードではなかったので大したダメージはない。予感やその他のドローソースで充分補えるだろう。
各ビートダウンや赤緑ヴァラクートに対して速度負けせず不利がつかないということで次期環境ではそこそこやれそう。
・石鍛冶系ビート
石鍛冶が消滅したことによって、装備品がいれづらくなる。
すなわちコントロール系デッキに対して必要な持久力が削がれるということで、厳しい戦いが強いられそうだ。
白緑では蔦を採用するとその欠点がある程度解消されるが、そのようなシステムを積もうとするとデッキの速度が低下し赤緑ヴァラクートに対しての相性が悪くなりそうなのが辛い。
カウブレードが同系を意識するあまりクリーチャー除去をおろそかにしたというメタの隙間を縫って出てきた側面があるので、カウブレード無き今となってはあえて選択する理由を探すのは難しいかもしれない。
・赤緑ヴァラクート
ほんの数か月前までは猛威を奮っていたこのデッキタイプも、カウブレードの隆盛により一気に終わコン化した。
だがその憎きカウが死んだとなればこのデッキタイプの再興は誰もが考えるところだろう。
難点を上げるとすれば多くのプレイヤーに使われた実績があり、多くのプレイヤーがこのデッキを相手にしたときのプレイングに熟知していることだろう。
デッキの構造上固定スロットが非常に多く弄りにくい上、相手の動きに対して干渉できることが少なく極めて直線的な動きしかできない。完成されたがゆえの苦悩である。
他にも、外科的摘出というどんなデッキでも使えるアンチカードの登場の影響も定かではない。
・赤単
このデッキタイプはカウブレードに対して石鍛冶を軽い単体除去で処理することによって優位を築けるということで生き残ってきた。
殴打頭蓋と赤白剣というアンチカード登場後も、石鍛冶さえ処理してしまえばそれらが機能しはじめる前にテンポ勝ちしてしまえる。クリーチャー対策の手薄になったところを狙う、ある意味環境の調整役だったとも言える。
このデッキは赤緑ヴァラクートに対して速度負けしない高速ビートダウンなので、ビートダウンデッキを使用する際には筆頭候補になるのではないだろうか。
カウブレードに対して有効だった単体火力はヴァラクート相手ならそのまま本体に叩き込んでしまえばいい。
苦手とするコーの火歩きやファイレクシアの十字軍に対しても、祭殿と四肢切断という回答を得ているので自力は相当に高いはずだ。
・青黒コン
カウブレードの隆盛でヴァラクートに同じく終わコン化していた青黒コンだが、ジェイスというデッキの要をほとんど巻き添えのような形で失ってしまったのはあまりにも痛すぎる。
ヴァラクート全盛期には広がりゆく海や各種軽量ハンデスやカウンターでヴァラクートに対抗したが、ジェイス依存度の非常に強いこのデッキが今どこまでやれるかは非常に怪しい。
・青赤緑ターボランド
これも青黒に同じくジェイスデッキ。
というかジェイス以外のデッキパーツはトップメタに有効なパーツで構成された言わばメタデッキ。ヴァラクート全盛期に霜のタイタンが使用されていたのがカウの隆盛に合わせて業火のタイタンに変わったように。
足りないカードパワーをジェイスによって補っていた面が非常に強いので、今となってはよっぽどメタ読みに自信のある人でないと使えないのではないだろうか。
・吸血鬼
軽量除去によりカウブレードにはテンポを取り、クリーチャーデッキに対してもマラキールの門番が刺さり、コントロールに対してもカラストリアの貴人やサイド後のハンデスで対抗するなど器用なデッキ。
カウブレードが減れば当然黒緑剣も減るのでこのデッキタイプには追い風になりそうだ。
ヴァラクートにやや不利という難点こそあるが、赤単に同じく今後のビートダウンの最有力候補になりうる。
一トーナメントプレイヤーとしては、まず目先の日本選手権に向けて禁止後のスタンダード環境こそ先決すべき課題。
とりあえず禁止前のメタから。
存在する(していた)デッキは
・カウブレード
・双子コンボ
・石鍛冶系ビートダウン(ボロス、白緑等)
・赤緑ヴァラクート
・赤単(ゴブリン/祭殿バーン等)
やや使用率が下がって
・青黒コン
・青赤緑ターボランド
・吸血鬼
細かいローグ系を除けばこのくらいでしょう。
デッキタイプこそ多様に見えますが、大会上位に居座るデッキには石鍛冶ジェイスが採用されていたのは紛れもない事実。
既存デッキの今後について個別に考えます。
・カウブレード
石鍛冶というデッキの根幹が失われてしまったので消滅。
鷹は使えるので、最初期のようなカウゴーにすれば一応青白コンという形で残ることは可能かもしれない。ジェイスはベレレンにすればなんとかなるか。
いずれにせよデッキの大幅なパワーダウンは否めない。
・双子コンボ
ジェイスを失ったが、もともとこのデッキのジェイスはそこまで強力なカードではなかったので大したダメージはない。予感やその他のドローソースで充分補えるだろう。
各ビートダウンや赤緑ヴァラクートに対して速度負けせず不利がつかないということで次期環境ではそこそこやれそう。
・石鍛冶系ビート
石鍛冶が消滅したことによって、装備品がいれづらくなる。
すなわちコントロール系デッキに対して必要な持久力が削がれるということで、厳しい戦いが強いられそうだ。
白緑では蔦を採用するとその欠点がある程度解消されるが、そのようなシステムを積もうとするとデッキの速度が低下し赤緑ヴァラクートに対しての相性が悪くなりそうなのが辛い。
カウブレードが同系を意識するあまりクリーチャー除去をおろそかにしたというメタの隙間を縫って出てきた側面があるので、カウブレード無き今となってはあえて選択する理由を探すのは難しいかもしれない。
・赤緑ヴァラクート
ほんの数か月前までは猛威を奮っていたこのデッキタイプも、カウブレードの隆盛により一気に終わコン化した。
だがその憎きカウが死んだとなればこのデッキタイプの再興は誰もが考えるところだろう。
難点を上げるとすれば多くのプレイヤーに使われた実績があり、多くのプレイヤーがこのデッキを相手にしたときのプレイングに熟知していることだろう。
デッキの構造上固定スロットが非常に多く弄りにくい上、相手の動きに対して干渉できることが少なく極めて直線的な動きしかできない。完成されたがゆえの苦悩である。
他にも、外科的摘出というどんなデッキでも使えるアンチカードの登場の影響も定かではない。
・赤単
このデッキタイプはカウブレードに対して石鍛冶を軽い単体除去で処理することによって優位を築けるということで生き残ってきた。
殴打頭蓋と赤白剣というアンチカード登場後も、石鍛冶さえ処理してしまえばそれらが機能しはじめる前にテンポ勝ちしてしまえる。クリーチャー対策の手薄になったところを狙う、ある意味環境の調整役だったとも言える。
このデッキは赤緑ヴァラクートに対して速度負けしない高速ビートダウンなので、ビートダウンデッキを使用する際には筆頭候補になるのではないだろうか。
カウブレードに対して有効だった単体火力はヴァラクート相手ならそのまま本体に叩き込んでしまえばいい。
苦手とするコーの火歩きやファイレクシアの十字軍に対しても、祭殿と四肢切断という回答を得ているので自力は相当に高いはずだ。
・青黒コン
カウブレードの隆盛でヴァラクートに同じく終わコン化していた青黒コンだが、ジェイスというデッキの要をほとんど巻き添えのような形で失ってしまったのはあまりにも痛すぎる。
ヴァラクート全盛期には広がりゆく海や各種軽量ハンデスやカウンターでヴァラクートに対抗したが、ジェイス依存度の非常に強いこのデッキが今どこまでやれるかは非常に怪しい。
・青赤緑ターボランド
これも青黒に同じくジェイスデッキ。
というかジェイス以外のデッキパーツはトップメタに有効なパーツで構成された言わばメタデッキ。ヴァラクート全盛期に霜のタイタンが使用されていたのがカウの隆盛に合わせて業火のタイタンに変わったように。
足りないカードパワーをジェイスによって補っていた面が非常に強いので、今となってはよっぽどメタ読みに自信のある人でないと使えないのではないだろうか。
・吸血鬼
軽量除去によりカウブレードにはテンポを取り、クリーチャーデッキに対してもマラキールの門番が刺さり、コントロールに対してもカラストリアの貴人やサイド後のハンデスで対抗するなど器用なデッキ。
カウブレードが減れば当然黒緑剣も減るのでこのデッキタイプには追い風になりそうだ。
ヴァラクートにやや不利という難点こそあるが、赤単に同じく今後のビートダウンの最有力候補になりうる。
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