M12のドラフト個別評価。第三回は黒です。

・コモン

・忌まわしい容貌/Hideous Visage 5.0

自分のクリーチャー全部に回避能力がつくので状況次第ではゲームエンドカードになりえます。

《空中浮遊/Levitation(M12)》もそうなのですが、狂喜のせいで序盤からひたすら相打ちがおきやすい環境なので、こういった「並べてドン!!」というタイプのカードはどうしても点数が低くなってしまいます。

こういったスペルより、まずは及第点ライン以上のクリーチャーをたくさんかき集めることを優先しましょう。

・グレイブディガー/Gravedigger 8.0

クリーチャー回収能力はリミテッドでは強力。
場に出さえすればアドがとれるこの能力は、クリーチャーが序盤からガンガン死んでいくこの環境ではさらに強力でしょう。

《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper(M12)》や各種魔道士などの殺さないとヤバイ系のクリーチャーが豊富に取れているときは、さらに優先順位は上がります。

・困窮/Distress 6.0

選んで落とすタイプのハンデスで2マナと軽いのはいいのですが、いかんせん環境が速いため、これより場のクリーチャーに対処できるカード(ブロッカーとなるクリーチャーや除去)を優先させたいところ。

しかしそれらも簡単に集まるわけではないし、空いたスロットに1枚ぐらい入れておく分にはいいかと思います。

相手のデッキが悠長な《炎破のドラゴン/Flameblast Dragon(M12)》のようなレアボムで勝負してくるタイプのデッキならサイドインしましょう。

・苛まれし魂/Tormented Soul 7.0

1マナの回避能力持ちなので、狂喜との相性が素晴らしいクリーチャー。
黒絡みの狂喜デッキを目指すならば狂喜のタネとして優秀なこのクリーチャーを使わない手はないでしょう。
1t目これ⇒2t目《薄暮狩りのコウモリ/Duskhunter Bat(M12)》という流れは美しいですね。

オーラとの相性もよく《闇の好意/Dark Favor(M12)》と組み合わせれば一気に4点クロックに。
もちろん相手の除去によりアドバンテージを取られるというリスクもありますが、常に相手も対抗策を持っているというわけではありませんし、ある程度思い切って使用していくことをお勧めします。

・災難の瀬戸際/Brink of Disaster 5.0

すごく限定的な除去カード。
警戒を持たないクリーチャーにつければそのアタックを封じられるので、例えば《血まみれ角のミノタウルス/Gorehorn Minotaurs(M12)》がどうしても止まらないといったような状況ならサイドインしてもいいのではないでしょうか。
その場合でもブロッカーとしては依然として立ちふさがるので、その対策も別に用意しなければなりませんが。

能動的にタップさせられる《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper(M12)》と組み合わせられるときだけは評価してもよいと思います。
この場合は同じく白にいる《オーラ術師/Auramancer(M12)》と組み合わせると強力です。

・出征路のグール/Warpath Ghoul 6.5

黒の中堅クリーチャー。
このマナ域の大方のクリーチャーと相打ちがとれるパワーを持っているので、このマナ域のクリーチャーが不足しているようならとりあえずデッキに入るでしょう。

あえて長所を挙げれば色拘束のきつい呪文の多い黒の中にあって色拘束が薄いところでしょうか。
3t目に《貪る大群/Devouring Swarm(M12)》の黒黒が出ず、《ガラクの仲間/Garruk’s Companion(M12)》に殴られ続けて余計なダメージをくらってしまったという経験もあるので、序盤に躓かないためにもこの色拘束の薄さはありがたいですね。

・精神腐敗/Mind Rot 6.0

盤面に触らないとはいえ、この環境では貴重なアドバンテージのとれるスペル。
きちんとクリーチャーや除去が取れたあとに数枚いれる程度なら採用してもいいかもしれません。

《困窮/Distress(M12)》と異なり狙ったスペルを落とすというようなことはできないので、一枚一枚のカード毎の強さに大きな差の無いレア無しデッキによく効きます。
うまく使い分けましょう。

・ソリンの渇き/Sorin’s Thirst 7.0

軽い除去なので必須カードと言いたいのですが色拘束のきついため受けが狭く、早い手順で取るのはためらわれるカード。

ある程度黒決めうち気味にやるなら初手とかでも問題ないでしょうが、そうでないかぎりは4手目や5手目で流れてきたときに、黒が空いているかどうかの判断を行う基準となるカードだと思います。

ともあれ使えれば強いカードなのは間違いありません。
2点のライフゲインもダメージレースの発生しやすい環境だけに重宝するかと思います。

・ゾンビの大巨人/Zombie Goliath 5.5

M12は基本セットということで各色にバニラが2種類以上は存在しているのですが、これはそのバニラ界の中でもかなりの下位に位置するクリーチャーです。

タフネス3が致命的で、同マナ域はおろかこれより軽いマナ域の多くの地上クリーチャーと相打ちになってしまうのはいただけません。
あえて長所を挙げるならば《破滅の刃/Doom Blade(M12)》が効かないところでしょう。

・漂う影/Drifting Shade 6.5

このカードの価値は黒マナをどの程度用意できるかにかかっています。
黒マナを3つ用意できればコモン飛行クリーチャー単体では一番大きなサイズになれます。40枚中沼10枚以上が理想。

《ソリンの渇き/Sorin’s Thirst(M12)》に同じく遅い手順に取れた場合に卓の黒の空き具合を確認できる基準となるカードだと思います。

守りよりも攻めで強いクリーチャーなので、使用する際はなるべくアグロな構成にできるようにしましょう。

・血怒りの吸血鬼/Bloodrage Vampire 6.5

狂喜しても4/2であり、同じ色のコモンで全く同じマナコストを持つ《出征路のグール/Warpath Ghoul(M12)》と比較してもパワーが1増えただけ。
狂喜のボーナスとしてはやや寂しいものがありますが、このマナ域のクリーチャーとしては悪くないと思います。

タフネス1を除去するカードが《肉体のねじ切り/Wring Flesh(M12)》ぐらいであり、パワー1の地上クリーチャーがあまり使われない環境なので実は狂喜無しで出した場合の1というタフネスもそこまで気になりません。
下手に狂喜を狙おうとせず、手札にあれば狂喜を狙えない場面でもさっさと場に出してしまいましょう。

・血の味/Taste of Blood 2.0

1マナと軽いのはいいのですが、1点ドレインは流石にカード一枚使ってやることではありません。

一応狂喜と相性が良いとはいえ、このカードを使ってまでして狂喜を狙わなくてはいけないデッキはもはや失敗作でしょう。

・血の求道者/Blood Seeker 6.0

ライフルーズ能力はありがたいのですが、1/1という戦闘力は残念であると言わざるを得ません。攻撃にも守りにも頼りない数値です。

それでも一応《ゴブリンの長槍使い/Goblin Piker(M12)》と相打ちが取れるクリーチャーなので、《夜の子/Child of Night(M12)》や他の2マナクリーチャーが集まらなかったときにはマナカーブ埋めのためにデッキに入れてもいいと思います。

・肉体のねじ切り/Wring Flesh 7.5

環境に唯一存在する1点除去。各種魔道士や《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper(M12)》を狙い打ちにしてやりましょう。

パワーの修正値が大きく上記のような殺したいタフネス1クリーチャーがいない場合でも、戦闘中に使えばより大きなクリーチャーを倒すことも可能。

1マナと軽く構えやすいのもありがたい、とりあえずデッキに1枚あると嬉しいタイプのカードです。

・墓暴き/Disentomb 5.0

ただクリーチャーを一体回収するだけのカード。

《墓所のタイタン/Grave Titan(M12)》のような強力カードがあれば、それを倒された後の回収手段として入れてもいいかもしれません。
できれば《グレイブディガー/Gravedigger(M11)》にその役目は任せたいのですが、常にそれが取れているとは限らないのでそのときはこのカードの出番です。

・薄暮狩りのコウモリ/Duskhunter Bat 7.0

狂喜しないと1/1飛行とやや寂しいクリーチャーですが、狂喜すると2/2飛行となかなかのサイズになるのでどうせ使うなら狂喜を狙っていきましょう。
《ゴブリンの投火師/Goblin Fireslinger(M12)》や《苛まれし魂/Tormented Soul(M12)》は良き相棒ですね。

狂喜できなかった場合でも《嵐前線のペガサス/Stormfront Pegasus(M12)》と《空回りのドレイク/Skywinder Drake(M12)》に相打ちできるので、除去がないと対処に困るこれらのクリーチャーへの回答になります。
特に後手の時は狂喜を達成しにくいということもあるのでこのような使い方もあるということは覚えておきましょう。

・破滅の刃/Doom Blade 8.5

黒の誇る最高級除去スペル。
環境内の8割近くのクリーチャーをたった2マナで葬れるこのカードには多くのプレイヤーが絶大な信頼を寄せていることでしょう。
多くの場合初手あるいは二手目での獲得となるでしょうが、あえてこれを流すことで下方面に黒をやらせるというピック方法もあるぐらいのカードです。

この環境ではオーラの付いたクリーチャーに対して使えば1対2交換が取れる点が見逃せません。
例え対象とするクリーチャーのタフネスが強化オーラにより上昇していようとも、タフネスを参照しないこのスペルの前では関係ありませんからね。
シングルシンボルであるという点も評価が高く、これ一枚のために黒タッチでの投入を検討することもしばしばあります。

・貪る大群/Devouring Swarm 7.0

3マナのダブルシンボルで2/1飛行は及第点以上ではあるものの、やや物足りなさも感じます。
となると能力を活かしたいということになります。

代表的なものとして《反逆の行動/Act of Treason(M12)》(クリーチャーをパクった後、相手に返すこれで生贄に捧げれば除去と同じ効果。)、《組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton(M12)》(実質2マナでパンプアップ。)があります。

他にも相手の《精神の制御/Mind Control(M12)》に耐性がついたり、《平和な心/Pacifism(M12)》がついて無力化したクリーチャーを生贄にして《グレイブディガー/Gravedigger(M11)》で回収といったこともできるので案外やりおるヤツです。

色拘束が濃いということで嫌うプレイヤーも多く、比較的遅くまで回っていることが多々あります。
黒メインのデッキを目指す場合は常にこのカードを意識しておくべきです。

・闇の好意/Dark Favor 6.0

少量のライフロスこそあるものの、+3/+1という大きな修正値は魅力的。
回避能力持ちにつければあっという間にゲームが終わってしまうことも。

とはいえ処理された時のアドバンテージ損失はオーラというカードタイプの性質上常にあります。
最低でもこれのついた状態でのクリーチャーで一度はダメージを与えられるように、できれば相手がフルタップ状態など隙を見せたときに使用できるようにしましょう。

・夜の子/Child of Night 7.0

このクリーチャーはM12では頼もしいクリーチャーです。
絆魂という能力により相手のアタックを躊躇させられるできるので序盤を凌ぎやすくなります。
もちろん攻めに回ってもブロックを半ば強要できるので相打ちが取りやすく、後で《グレイブディガー/Gravedigger(M11)》で回収するにはもってこいのクリーチャー。

オーラとの相性も素晴らしいものがあります。
特に《神聖なる好意/Divine Favor(M12)》は1と低いこのクリーチャーのタフネスを補ってくれる良いカードであり、その3点ゲイン能力と共にライフレースを大きく優位に導いてくれるでしょう。

・アンコモン

・吸血鬼ののけ者/Vampire Outcasts 8.0

このクリーチャーは狂喜クリーチャーの中でも狂喜できたときとそうでない場合の差が激しいクリーチャーなので、使用の際は狂喜が前提となってきます。

とにかく狂喜を達成できるよう、これより軽い生物は全力でダメージを通しにいけるような構成を心がけましょう。
そのために軽めのクリーチャー(特に回避能力を持つもの)は積極的にピックすべきです。

狂喜決めうち気味になってしまうカードなので個人的には序盤でのピックは避けたいカードですが、成功したときの見返りも大きいので狙うときは徹底的に狙いましょう。

・組み直しの骸骨/Reassembling Skeleton 7.0

序盤から終盤まで壁役として活躍します。
相手のデッキが地上クリーチャー中心の構成ならば重宝するでしょう。

このM12では珍しく防御的な性能のクリーチャーです。
これより前に重くて強力なカードが取れた場合には、それに繋ぐまでの役割を任せるために優先してピックしていきましょう。

・死の印/Deathmark 5.0

サイドボード用カード。
特にこのカードは除去なので、色の合う相手には色対策カードの中でも最高に強力な一枚です。

余裕があればピックしておいて損はありません。

・縞瑪瑙の魔道士/Onyx Mage 7.0

接死という能力は自分のクリーチャーのサイズが相手のクリーチャーのサイズよりも小さい時に強力な能力です。
ただ、同サイズでのクリーチャーによる相打ちがおきやすいこの環境では能力の有難味は薄れます。

他の魔道士サイクルと比べるとやや格下かなという印象は受けますが、腐っても黒の2マナ2/1クリーチャーなのでピックできればデッキに入るのはほぼ確実でしょう。

接死はトランプルや先制攻撃との相性がよいので、《血のオーガ/Blood Ogre(M12)》や《ガラクの仲間/Garruk’s Companion(M12)》と組み合わせられるといい感じです。

・小悪疫/Smallpox 5.5

相手にも自分にも同等の被害を与えるカードなので評価が難しい一枚。

土地を生贄に捧げる効果により相手のビッグアクションを遅らせる働きがあるので、クリーチャー多目の高速デッキならば使ってみてもいいのではないでしょうか。

・センギアの吸血鬼/Sengir Vampire 8.5

5マナ4/4飛行はリミテッドでは超強力です。
元々はレアだったのですが、近年のクリーチャーパワーインフレの波に飲まれてアンコモン再録となりました。
とくに小細工無しで強力なカードなので色があうならピックしましょう。

同じく4/4飛行クリーチャーである《セラの天使/Serra Angel(M12)》、《火山のドラゴン/Volcanic Dragon(M12)》と比較すると《破滅の刃/Doom Blade(M12)》が効かないというメリットを持っています。
また、黒という色のクリーチャーが他に比べて弱いという事情もありこのカードの強力さは一際目立つものとなるでしょう。

・ゾンビの横行/Zombie Infestation 3.0

いらないカードがクリーチャーに変換できるのはよいのですが、変換効率が悪いのがネック。
リミテッドでは積極的に墓地に落としたいカードもそうそうないのでこのカードを有効に使うのは難しいでしょう。

・魂の消耗/Consume Spirit 7.0

黒マナを多く要求されますが、マナさえ払えれば強力なカードです。
とりあえず黒マナが2個あれば1点ドレインとして厄介なシステムクリーチャーを除去できるので、沼が8枚デッキにあれば入れてもいいのではないかと思います。

このような黒マナを多く要求するカードが黒には多いので、黒をピックするときは色の主張をしっかり行うことが特に重要です。

・魔性の教示者/Diabolic Tutor 6.0

4マナと重いのはネックですが、その場その場に応じて最も強力なカードをもってこれる柔軟性は評価できます。
《精神の制御/Mind Control(M12)》や《踏み荒らし/Overrun(M12)》など一枚で勝てる系のカードがデッキに入っている場合にはピックしておきましょう。

逆にそうでない場合はテンポが悪いこのカードは採用すべきではないと思います。

・レア、神話レア

・凄腕の暗殺者/Royal Assassin 8.5

これが生きている限り相手の攻撃はびた止まりになるでしょう。
特にシステムクリーチャーの除去が苦手な白や青によく効きます。

小細工無しに強力なカードですが、《ギデオンの法の番人/Gideon’s Lawkeeper(M12)》や《帝国の王冠/Crown of Empires(M12)》と組み合わせられると最高ですね。

・ソリンの復讐/Sorin’s Vengeance 8.5

7マナと重いものの、10点ドレインは強烈です。
クリーチャーと異なり即効果を発揮するソーサリーなので、見た目ほどに重さは気になりません。

これが撃てればこれ以外ではライフを10点だけ削ればいいということはいくらかゲームを簡単にしてくれます。
ドレインということでライフゲインも馬鹿にならず、これを撃った返しの攻撃でやられるという場面も起こりにくいはずです。

・墓への呼び声/Call to the Grave 6.5

ゾンビ以外が死んでいくので、自軍をゾンビで固められるなら強力そうです。

問題は5マナと重い割には悠長であるということと、このM12のゾンビはあまり強くないということでしょうか。
特に狙ったクリーチャーをすぐに撃ち落とせるわけではないので、ここぞというときに引いてきたいカードでないのは確か。

ゆっくりゆっくり構えられるコントロール気味のデッキでその真価を発揮できることでしょう。

・復讐に燃えたファラオ/Vengeful Pharaoh 8.5

5マナ5/4接死という高い戦闘力を持つ上に、死んでもまた帰ってくる相手からするとかなり困ったクリーチャーです。
色拘束の条件さえクリアできれば超強力なクリーチャーであることは間違いないので、1パック目で出てきたら捨てる覚悟でピックしておいてもいいかと思います。

《マーフォークの物あさり/Merfolk Looter(M12)》とプチコンボ。

・偏執/Monomania 3.0

大量ハンデスの可能性を秘めるカードですが、大体これを撃つころには相手のハンドは3枚ぐらいで《精神腐敗/Mind Rot(M12)》と変わらないじゃんという状況になりがちなのがM12ドラフト環境。むしろ2枚だと《精神腐敗/Mind Rot(M12)》のほうが強い。
《精神腐敗/Mind Rot(M12)》自体積極的に入れたいスペルではないので、これは尚更ですね。

仮に3枚以上捨てさせられたとしても最も強力な一枚が残ってしまうので、確実性に欠けます。
総合的に見てデッキに入れるべきではないカードだと思います。

・縫合グール/Sutured Ghoul 6.5

このクリーチャーは7マナと重いということもさることながら、そもそも墓地にある程度のクリーチャーが落ちていないとまともなサイズで出てこれません。

このM12には狂喜を持つクリーチャーがおり黒もその狂喜を擁する色なのですが、これら狂喜を持つクリーチャーはマナコストに対してその額面上のパワータフネスが低い傾向にあるので、このようなパワーとタフネスを参照するカードとの相性はよくありません。

なので、これを使うときは最初からそこそこ大きなサイズを持つ緑のクリーチャーや《崩れゆく巨像/Crumbling Colossus(M12)》のようなクリーチャーと組み合わせて使うことをお勧めします。
特に緑のマナブーストからひたすらファッティを叩きつけるようなデッキでは十分な活躍が見込めると思います。

・墓地を刈り取るもの/Cemetery Reaper 8.0

トークン生成能力が強力で、序盤に軽量クリーチャー同士の相打ちが起こった後に出てくるこれはマストキル対象となるでしょう。
毎ターン手札消費無しに出てくる3/3のゾンビは相手にとって大きな脅威となります。
もちろん他にゾンビがいればより強力なのですが、単品で十分強力なのでそこまで意識しなくても問題ありません。

いわゆる生き残れば強い系のレアなので、それのサポートはしっかり行えるようにしましょう。

・ルーン傷の悪魔/Rune-Scarred Demon 8.0

「重いが強い」の典型的クリーチャー。
6/6飛行に加えてライブラリーから好きなカード一枚が手に入るのだから、出てターン返ってこればほぼ勝ちみたいなものではないでしょうか。

これが取れたときはコントロール気味の遅いデッキ構築を目指してピックしましょう。
《石角の高官/Stonehorn Dignitary(M12)》や《アンフィンの殺し屋/Amphin Cutthroat(M12)》のようなカードはこういうレアがあってこそ輝くカードです。

・ヴァーズゴスの血王/Bloodlord of Vaasgoth 8.5

そのままでも3/3飛行ですが、狂喜達成すればなんと6/6飛行。
《破滅の刃/Doom Blade(M12)》が効かない黒のクリーチャーにしてこのサイズは凶悪です。流石は神話レアですね。
もちろん使用の際は狂喜を狙えるようにデッキを組めるようにしましょう。つまりアグロ寄りのデッキです。

吸血鬼が強くなってくるオマケもついていますが、特に気にしなくてもよいと思います。

・ソリン・マルコフ/Sorin Markov 9.0

2点ドレインが毎ターン飛んでくるのは相手にとっては悪夢以外の何者でもないのではないでしょうか。
この高速環境で確かに6マナ払う価値のあるカード。

自分を攻撃するクリーチャーを自身の能力によって処理できる上に忠誠度の上がり方も大きいので場持ちのよいPWです。
これの一番下の能力が起動できるときは大抵ゲームに勝利できるときでしょう。

色拘束が濃いのでそこだけは注意しましょう。

・墓所のタイタン/Grave Titan 9.5

出た時点で10点クロック。
殴ればもっと増えるあまりに理不尽なクリーチャー。
《破滅の刃/Doom Blade(M12)》が効かない黒という色である上に、6/6という巨大なサイズを持ち処理されにくいのは流石は神話レアといったところでしょうか。

《平和な心/Pacifism(M12)》などで万が一対処されたとしても、2/2ゾンビが残っているので防御面もある程度は安心できます。

仮に3パック目で黒をやっていない場合の登場でもカットしておきたいレベルの一枚です。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索