ちょっと前にテレビで映画版が放送されてたのですが見逃してしまった(´・ω・`) 。

首相暗殺の濡れ衣を着せられた青年の逃亡劇を書いた作品。
青年は彼の存在が邪魔な組織からの暗殺を逃れるために、過去の友人や恋人などの助けを借り逃げ回ります。

世間が一度それを望む雰囲気さえ作ってしまえば人一人の命など軽視されるという話で、マスコミはいつも真実を語らないということだそうです。
真実は人為的に捻じ曲げられるのでそういう勢力には監視の目を光らせておけってことなんでしょうね。あくまでフィクション作品ですが現実もこうなりかねなさそうな雰囲気が出ているのが怖い。
全体主義と個人への無関心という点で、同じく伊坂幸太郎のモダンタイムスという作品と趣旨は似ています。

伊坂幸太郎ならではの軽快なテンポのおかげもあり重厚なテーマを扱った割には読みやすい作品でした。

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