スレイベンの守護者、サリアの使い道
非神話のレアとしては今のところもっとも注目度の高いカードなのではないでしょうか。
美しい女性の描かれたイラスト補正もあり人気の出そうな気配がします。
同じくイラスト人気の高い《天使の運命/Angelic Destiny(M12)》と構図がよく似てるのは偶然なのか。

さておきこのねーちゃんどんなデッキで強いんでしょうね。
色々スペック詳細を確認して可能性を検証してみましょう。

1.戦闘能力
シングルシンボルで2マナ2/1先制攻撃というスペックはなかなかのもの。
かつて《エルフの射手/Elvish Archers(7ED)》というクリーチャーが構築デッキで使われていた時代もあったぐらいだし。

スタンダードの白系ビートで猛威を振るう《ミラディンの十字軍/Mirran Crusader(MBS)》と相打ちが取れるのは高ポイント。《聖トラフトの霊/Geist of Saint Traft(ISD)》も4/4飛行に一回殴られるけど一応止まる。
白いビートなら使ってもいいんじゃないかな?と言えるぐらいの基準は満たしています。

2.《アメジストのとげ/Thorn of Amethyst(LRW)》能力
一番重要なのはこれですね。
スタンダードは今のところビート優勢なので、コントロールに対して強いこの能力はあまり効果を発揮できないような気がします。
メタがコントロール寄りになれば《堂々たる撤廃者/Grand Abolisher(M12)》と共に白ビートでコントロールを強烈にメタれます。

問題となるのはこれ自分のスペルも重くしちゃうところ。相手だけだと強すぎるから仕方ないが。
今スタンで白ビートっていうと《天使の運命/Angelic Destiny(M12)》つけたり《清浄の名誉/Honor of the Pure(M12)》貼ったりするので、これらの展開が遅れてしまいます。こういう強化系エンチャントは1ターンの差が大きいので、採用に慎重にならざるを得ないのでは。

この能力が真のポテンシャルを発揮できるのは下の環境でしょうね。

レガシーでANT他ストーム系デッキの対策ができます。似たような用途の《エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist(ALA)》と分けておけば《残響する衰微/Echoing Decay(DST)》に耐性ができます。

モダンでは普通にコントロールデッキが存在しているので、やはりサイドに居場所はあるでしょう。

3.伝説である
伝説なので重ね貼りできません。これは痛い。
ただし、伝説であるということは相手のサリアにサリアで対抗できるということ。
《梅澤の十手/Umezawa’s Jitte(BOK)》はそのあまりの強さに相手も十手を使ってくることを想定して4枚メインデッキに投入されていることも多かった伝説のカードですが、サリアも使われまくるとそうなる可能性が一応はあります。


あれこれ考えてみたけど、結局メタ次第ってやつですね。便利な言葉だ。
ただ、サリアの存在自体がコントロールを抑制する働きがあるとすれば、自分の能力が自分の価値を下げるという奇妙な構造を生み出してしまうのは切ないなあ。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

この日記について

日記内を検索