塔の霊/Tower Geist 3U
クリーチャー-スピリット
飛行
塔の霊が戦場に出たとき、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードを見る。それらのうち1枚をあなたの手札に加え、もう一方をあなたの墓地に置く。
2/2


見た目からして明らかに強いクリーチャーですよね。
私自身このカードのおかげで勝たせてもらったという試合が何度かあります。
これは流石に言い過ぎかもしれませんが、もしこのカードが無かったら遥かに苦戦していたのは確か。

その強力さの秘密に迫ります。

1:4マナ2/2飛行である
4マナ2/2飛行はリミテッドにおいてのフライヤーの一つの基準となる数値。
このカードはそのスペックを満たしており戦闘能力は十分あります。

2:二枚から選べる
単にカードを引くカードは珍しくありませんが、このカードの魅力は2枚掘れるところにあると思います。
4マナというとお互いの展開を見てゲームの行く先をある程度見渡せるマナ域です。つまりこのゲームにおいて必要なのは5枚目の土地か、それとも追加のクロックかといった判断が明確に見えてくる時期です。
青は《カラスの群れ/Murder of Crows(ISD)》など5マナ域が強力な色なので5枚目の土地に途切れることなくアクセスすることが大事な場面は幾度となく経験することでしょう。
そんな場面で2枚も掘れるのだから欲しいカードに的確にアクセスするのに極めて便利です。

3:一枚は墓地にいく
これが思った以上にデカい。
手札で腐らせていた《縫い合わせのドレイク/Stitched Drake(ISD)》や《その場しのぎのやっかいもの/Makeshift Mauler(ISD)》を出すターンを早めてくれたり、FBスペルを落とせば実質2枚分のアドバンテージを稼げてしまいます。
特にこれらスカーブ連中はそのサイズを生かすためにはなるべく早いターンでの召喚が重要であり、これ自身が2/2飛行というクロックを兼ねるのでスカーブ連中と共に強烈なクロックを作りだします。ゆえにスカーブ高速召喚のブン回りを作れる《錯乱した助手/Deranged Assistant(ISD)》の評価が最近うなぎのぼりなんですが。
例えば40枚デッキで15枚のクリーチャーが含まれている場合、能力で見た2枚のうちにクリーチャーが1枚でも含まれている確率は(残りのライブラリーの内容にも寄りますが)6割程度。つまり結構な確率で墓地にクリーチャーをそのまま落とせます。

4:シングルシンボルである
一番評価したいのがここ。
5マナ域以降のスペルはダブルシンボルのスペルも増えてきます。そんなときマナはあるが色マナが無いという状況が発生するのですが、このカードは青マナ1個あればキャスト可能なのでそのリスクを軽減するのに役立ちます。
手札で腐っている《嵐縛りの霊/Stormbound Geist(DKA)》のための2枚目の島が欲しいという時にも2枚目の島にたどり着く確率を上げてくれます。

5:スピリットである
これはオマケみたいなものなんですが、《戦場の霊/Battleground Geist(ISD)》や《ドラグスコルの隊長/Drogskol Captain(DKA)》の恩恵を受けられます。代わりに《緊急の除霊/Urgent Exorcism(ISD)》に引っかかってしまうというデメリットもありますが、そのときは0対1交換なのでまあいいでしょう。

といいことづくめの《塔の霊/Tower Geist(DKA)》。
強力クリーチャーが揃う闇の隆盛の青のクリーチャー群ですが、こいつのシブさは代わりの利かない貴重なものです。

コメント

メガ=撃退者
メガ=撃退者
2012年2月4日11:11

この記事見るまでディスってましたすいません。

確かにこの記事を読めば読むほど強さが伝わってきました。
構築パワー厨の私ですが、かなり参考になりました。

いぜっと@オルゾフ組
2012年2月5日1:20

>メガさん
理解していただいてありがたい限りです。
このクリーチャーの強力さが認知されてしまって私のピックできるチャンスが減ることが怖いですねw

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