悪鬼の血脈、ティボルト RR

+1:カードを1枚引き、その後カードを1枚無作為に選んで捨てる。
-4:プレイヤー一人を対象とする。~はそのプレイヤーにそのプレイヤーの手札にあるカードの総数に等しいダメージを与える。
-6:ターン終了時まで、全てのクリーチャーのコントロールを得る。それらをアンタップする。それらはターン終了時まで速攻を得る。


2マナPWというあらたな境地を切り開いたティボルトですが、はっきり言って効果は残念です。
赤好きとしてはなんとかして使いたいという思いもあるので上手く使う方法を利点から模索しようと思います

+1能力

利点
・ディスカードにより墓地を肥やせる
・カードを引ける
欠点
・ハンドは増えない
・重要なパーツが手札から落ちる可能性がある

このカードの中核となる能力なのでもっとも重要になってきます。

利点の一つである墓地肥やしですが、ランダムディスカードなのでデッキ内の個々のカードパワーに差があるデッキで使うべきではありません。例えばコンボデッキではコンボパーツが落ちてしまう可能性があるので使うべきではありません。
簡単に思いつくのは《渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer(M12)》でしょうか。色が赤なのでティボルトと組み合わせやすいですね。
別の軸で攻めればFBスペル。この場合は手札から捨てるという効果を軽減しようというスタンスであり、ランダムディスカードである以上デッキにFBスペルは沢山入れたいところ。

もう一つのカードと引いているという点。つまりカードを引くと誘発する能力と相性抜群ということです。

-4能力

利点
・相手の手札の量次第では思わぬダメージが
欠点
・場には何の影響も及ぼさない

相手に数点のダメージを与えるという効果の都合上、他に細かいダメージソースを持ったデッキで使用したほうがいいということになります。やはりコンボデッキやコントロールデッキで使うべきではありませんね。
普通の赤単バーンorスライで使用してもそれなりに有用ということです。問題は場に出してすぐに打てないということです。つまり他にもっと優先すべきカードがあるんじゃないかということ。

-6能力

利点
・相手ブロッカーを全て排除できる
・対象を取らないので被覆や呪禁も対処可能
欠点
・クリーチャーデッキ相手でないと効果が薄い
・見えている脅威なのでティボルトが殴られたら終わり

一番の魅力はブロッカーが一体もいなくなるという点。
つまりこちらが用意したクロックも全て通るということ。普段はチャンプブロックで凌がれてしまう《甲鱗のワーム/Scaled Wurm(ICE)》もこの奥義を使えば7点持っていけるということです。


以上の利点を生かして作ったデッキがこちら。

「精神バーン」

2 《鉄のマイア/Iron Myr(SOM)》
2 《銀のマイア/Silver Myr(SOM)》
3 《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》
4 《精神の病を這うもの/Psychosis Crawler(MBS)》

4 《信仰無き物あさり/Faithless Looting(DKA)》
4 《感電破/Galvanic Blast(SOM)》
4 悪鬼の血脈、ティボルト
4 《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》
4 《捨て身の狂乱/Desperate Ravings(ISD)》
2 《熟慮/Think Twice(ISD)》
3 《溶鉄の精神/Molten Psyche(SOM)》
3 《電位の負荷/Volt Charge(NPH)》

2 《墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus(MBS)》
3 AVRのルーターできる青赤土地
7 《山/Mountain(ISD)》
5 《島/Island(ISD)》
4 《硫黄の滝/Sulfur Falls(ISD)》

特に一応カードを引いているというティボルトの能力に注目して作ったデッキです。

・《精神の病を這うもの/Psychosis Crawler(MBS)》
このカードは凄いですよ。
なんて言ったってティボルトでドローする度ダメージが入るんですからね!
これさえあれば終盤引いてきたティボルトを机に叩き付けずに済みますね。
しかもダメージを与える-4能力とブロッカー排除の-6能力とも噛み合っており、ティボルトはまさにこのカードのために生まれて言っても過言ではないでしょう。
噛み合いすぎて恐ろしさすら感じます。

・各種マナマイア&《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》
マナブーストからの《溶鉄の精神/Molten Psyche(SOM)》の金属術達成はもちろんのこと、二色土地の少ないこの色の組み合わせで貴重なマナフィルターの役割をこなすシブい奴ら。彼らなくしてこのデッキは成し得なかったでしょう。

・《真面目な身代わり/Solemn Simulacrum(M12)》
マナマイア同様マナブースト兼マナフィルター。《精神の病を這うもの/Psychosis Crawler(MBS)》の登場を安定させます。
もちろん金属術の相性も抜群。ティボルトを守ってもいいし、-6したら殴ってもOK。なんて強いんだ。

・ティボルト
このデッキの主人公。各種ドローサポートを駆使してなんとか引いてきましょう。

・各種FBスペル
ティボルトで捨てられてよし、普通に打ってティボルトを探してよし。
《精神の病を這うもの/Psychosis Crawler(MBS)》との相性はもちろん抜群。

・《溶鉄の精神/Molten Psyche(SOM)》
一見クソレアに見えるこのカードですが、このデッキでは極めて危険なスペルでしょう。
金属術達成下でのティボルトとの相性はまさに圧巻。ドローだらけのこのデッキなら自分への被害はほとんどありません。

・《感電破/Galvanic Blast(SOM)》
ティボルトへ攻撃するクリーチャーを成敗し、ブロッカー除去や最後の数点を削る仕事までこなすスーパーカード。伊達に赤緑ケッシグで採用されていませんね。

・《電位の負荷/Volt Charge(NPH)》
ティボルトの忠誠度を突然上げてタカをくくっていた相手に手痛い一撃をお見舞いする奇襲性の高いスペル。もちろん《太陽の宝球/Sphere of the Suns(MBS)》ともシナジー。

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《精神の病を這うもの/Psychosis Crawler(MBS)》と《溶鉄の精神/Molten Psyche(SOM)》というクソレア同士の夢の饗宴。
クソレア×クソレア=∞という可能性を感じさせるデッキではないでしょうか。

「ティボルトの可能性について真面目に考える」とかいうタイトル付けときながらやってることは このクソレアを使え!というタイトル詐欺でした。

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