AVRのドラフトはアーキタイプドラフトです。
このセットはクセが強くシナジーを意識したカードが多いため、なんとなく強そうなカードをピックしているだけでは強いデッキは出来ません。
なので最初から目指すデッキの完成像をイメージしておきましょう。

ということで今回は青白でゆっくり攻めるアーキタイプについての解説です。

アーキタイプ:青白低速

サンプルレシピ
1 《大聖堂の聖別者/Cathedral Sanctifier(AVR)》
1 《天使の壁/Angelic Wall(AVR)》
1 《錬金術師の弟子/Alchemist’s Apprentice(AVR)》
1 《スレイベンの勇者/Thraben Valiant(AVR)》
1 《遠沼の探検者/Farbog Explorer(AVR)》
1 《電位式錬金術師/Galvanic Alchemist(AVR)》
2 《暁の熾天使/Seraph of Dawn(AVR)》
1 《厳格な導師/Stern Mentor(AVR)》
1 《エルゴードの盾の仲間/Elgaud Shieldmate(AVR)》
1 《グリフの先兵/Gryff Vanguard(AVR)》
1 《州民の声/Voice of the Provinces(AVR)》
1 《黄金夜の救い手/Goldnight Redeemer(AVR)》
1 《大天使/Archangel(AVR)》

1 《正義の一撃/Righteous Blow(AVR)》
1 《霊奪い/Geist Snatch(AVR)》
2 《牙抜き/Defang(AVR)》
1 《材料集め/Amass the Components(AVR)》
1 《天使の武装/Angelic Armaments(AVR)》
1 《刃の篭手/Bladed Bracers(AVR)》
1 《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》

9 《島/Island(AVR)》
9 《平地/Plains(AVR)》

序盤は守りに徹し試合を長引かせ、天使を初めとした重くて強力なクリーチャーまで繋げるアーキタイプです。
このアーキタイプに必要なカードは以下の三つに分類されます。

1.序盤を耐えるカード
2.アドバンテージを得るカード
3.フィニッシャーとなるカード


ではそれぞれのグループについて個別に具体例を挙げつつ説明します。

1.序盤を耐えるカード

該当カード

コモン
《牙抜き/Defang(AVR)》
《大聖堂の聖別者/Cathedral Sanctifier(AVR)》
《天使の壁/Angelic Wall(AVR)》
《幽体の門護衛/Spectral Gateguards(AVR)》
《正義の一撃/Righteous Blow(AVR)》
《悪寒/Crippling Chill(AVR)》
《電位式錬金術師/Galvanic Alchemist(AVR)》
《錬金術師の弟子/Alchemist’s Apprentice(AVR)》
《幽体の牢獄/Spectral Prison(AVR)》

アンコモン
《憑依された護衛/Haunted Guardian(AVR)》

軽めの除去カードや高タフネスを持つクリーチャーカードです。
特に牙抜きは相性がよく緑や赤の高いパワーを持つ地上クリーチャーによく効きます。こちらのフィニッシャーとなるカードは飛行持ちなのでブロッカーとして邪魔になりません。
正義の一撃や幽体の牢獄などの除去は軽くて相打ちの取れるクリーチャー(例:《スレイベンの勇者/Thraben Valiant(AVR)》等)ならなんでもいいです。
しかしその類のクリーチャーは他のアーキタイプからも取られやすいもの。
なので安く取れるこれら除去カードは上手く利用しましょう。

2.アドバンテージを得るカード

該当カード

コモン
《グリフの先兵/Gryff Vanguard(AVR)》
《材料集め/Amass the Components(AVR)》
《霊奪い/Geist Snatch(AVR)》

カードアドバンテージに繋がるカードです。
種類は少ないものの他アーキタイプでは上手く使いにくいカードが多く、安く取れるのではないかと思います。
このカード群の中から3枚程度がデッキに入るのが理想ですが、例えば《ネファリアの密輸人/Nephalia Smuggler(AVR)》や《幽霊のゆらめき/Ghostly Flicker(AVR)》などの上手く使えばアドバンテージに繋がるカードがあればそれで構いません。

3.フィニッシャーとなるカード

コモン
《州民の声/Voice of the Provinces(AVR)》
《暁の熾天使/Seraph of Dawn(AVR)》
《ヘイヴングルのスカーブ/Havengul Skaab(AVR)》

アンコモン
《黄金夜の救い手/Goldnight Redeemer(AVR)》
《大天使/Archangel(AVR)》
《解放の天使/Emancipation Angel(AVR)》
《厳格な導師/Stern Mentor(AVR)》
《天使の武装/Angelic Armaments(AVR)》

これらの中でも特にこのアーキタイプを狙うきっかけとなるのは大天使や州民の声あたりでしょう。重いけど強いレア(《栄光の目覚めの天使/Angel of Glory’s Rise(AVR)》、《狙い澄ましの航海士/Deadeye Navigator(AVR)》等)から入る場合もあると思います。デッキ内枚数の理想としては6~7マナ域で3、4枚程度。

コツは早く取りすぎないこと。
早いデッキは極端に早い環境であるため、このマナ域のクリーチャーは結構流れます。重いクリーチャーを早く取りすぎて高マナ域大渋滞という事態を避けるようにしましょう。
もし十分な枚数が取れなかった場合は《刃の篭手/Bladed Bracers(AVR)》で打撃力を補うという手もあります。攻防に使いやすいこのカードは1枚はピックしておくとよいでしょう。

・このアーキタイプで優先すべきでないカード

このアーキタイプの完成形を目指すにあたって優先順位の低いカードは

1.単純なコンバットトリックや一時しのぎのスペル
2.低マナ域のクロッカー

です。

1は具体例を挙げると《盲信の一撃/Zealous Strike(AVR)》、《雲隠れ/Cloudshift(AVR)》、《虚空への突入/Into the Void(AVR)》。
序盤はじっくり場を固めるというアーキタイプではこれらの真価を発揮させるのは難しいです。もしこれらが固め取りできるようなら他のアーキタイプをめざしましょう。
2は具体例を挙げると《ムーアランドの審問官/Moorland Inquisitor(AVR)》、《屑肌のドレイク/Scrapskin Drake(AVR)》等。
通常はまずまずの点数がつくこれらのカードもこのアーキタイプでは大して重要ではありません。しっかりと住み分けをすることを意識するならこれらのカードにはあまり手を出さないようにするのがよいでしょう。

コメント

セイント ザウルス
2012年5月8日14:13

2回程このアーキで組んでみましたが、緑結婚に対して無力な気がいたしました。
ドルイドの使い魔、腕力魔道士、ベラドンナのいずれかでこちらのタフ4と牙抜きがほぼ無力化しマウントとられ続ける展開が抜け出せず・・・って感じでしたね。
まあ私の場合4ゲーム連続、銀心も出されていたので完全に無理だったんですが、銀心なくても勝てる気がしませんでした。

yasu
2012年5月8日23:35

なんとなくの感想ですが

《屑肌のドレイク》はともかく、《ムーアランドの審問官》はこのアーキでもなお重要かなと思います。
単純に2マナ域のアクションが無いと簡単に死ねるのに加えて、
《ムーアランドの審問官》なら中盤以降も相手の攻撃を抑えうるので。
個人的には《天使の壁》よりも優先すべきかなと思っていたり。

あと、このアーキタイプでも《幽体の牢獄》はできればピックしたくないカードかと思ってます。
一度殴られないと効果がない都合上、2T目のアクションとして換算しにくい上、
《牙抜き》以上に信頼性が薄いので…。

それと《ヘイウングルのスカーブ》ってどうなんでしょ。
今のところ、青が大好きな僕でも一度も使ったことが無いのですが、
こういう低速デッキなら入るのかな・・・殴る気が無いなら強い?

いぜっと@オルゾフ組
2012年5月9日14:59

>セイント君さん
使い魔はともかく後の二種は牙抜きでなんとかなると思いますよ。
銀心は大体のデッキは無理なんで諦めましょうw

>yasuさん
確かに審問官はいいクリーチャーだと思いますよ。
アーキタイプの住み分けを考えた上での選択です。

牢獄もスカーブも入って一枚のカードですw
他にいいカードがあれば優先して取る必要はありません。
凄く安い割には悪くないカードとして紹介させていただきました。

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