RTR各魔除けの格付けを行う
2012年9月27日 Magic:the Gathering コメント (4)リミテッドでも魔除けシリーズは当然強力です。
魔除けと言えばクリーチャー除去能力を備えていたアラーラの断片の魔除けシリーズが初手級高得点カードとして記憶に新しいところですね。
新たなる魔除けはどの程度のものか?ランク付けします。
<格付け方法>
各魔除けの能力をそれぞれ五段階評価で査定する。
その後3つの合計点によりランク分けを行う。
1の絆魂付与は特殊なライフゲインカードとして見るべきです。同じくRTRに再録された勇士の再会が7点という回復量を誇るので、魔除けのモードのひとつであるということと青白という色を考慮すれば5点程度が妥当だと言えるでしょう。となると合計パワーが5点以上になるような戦闘用クリーチャーを用意する必要があるのですが、リミテッドならそのぐらい余裕でしょう。3点。
2はサイクリングと言って差し支えないでしょう。土地が詰まりそうなときには重宝する能力です。しかしこの能力自体が盤面に影響することはありません。2点。
3はリミテッドでは強力な破門効果。システムクリーチャーには無力であるという欠点こそありますが、どうせ解鎖持ちあたりの野蛮なクリーチャーが突っ込んでくる環境なので対象には困らないでしょう。オーラに実用レベルのカードが数種類収録されているのも追い風です。相手のドローを遅らせるという付随効果はカードパワーがモノいうリミテッド環境では意味があります。5点
1はリミテッドではあまり強力な効果ではありません。なぜならリミテッドでの脅威は大抵の場合スペルではなくクリーチャーだからです。しかも不確定の効果となっては尚更価値が落ちます。 1点。
2は除去。2点しか飛びませんがシステムクリーチャーにも有効な点は評価できます。4点。
3は手札入れ替え。いらないカードを欲しいカードに変えてくれるかもしれない能力はカード毎の力の差が激しいリミテッドでは有効です。しかしこれ単品ではカードアドバンテージを失ってしまうのも事実。これと相性のいい墓地利用の得意なギルドはゴルガリであり、イゼットとは一色も被っていないのは減点対象です。3点。
1は墓地をリソースとして数えるデッキにしか意味がありません。そしてリミテッドでは墓地をリソースとするデッキは多くはありません。今回でいうならゴルガリぐらいです。つまり大して役に立つ効果ではないということです。1点。
2はアーティファクト破壊。リミテッドでアーティファクトが使用される割合はあまり大きくありません。さらにその中には使われても放置しておいて問題ないアーティファクトもあります。今回のリミテッドで積極的に壊したいアーティファクトといえば魔鍵サイクルぐらいのものでしょう。2点。
3は特殊な本体火力。自分にも被害が及ぶので少々使い勝手は悪いです。トークンを並べるセレズニアには効きそうですが、それ以外には効果が薄いと思われます。それでも押してるときの最後の一押しとして使えなくもないので他のモードよりはいいでしょう。2点。
1はタフネス1クリーチャーキラー。環境にタフネス1の優秀な生物がどの程度いるのかによって評価が変わります。多色環境で高コストのクリーチャーの優秀なRTRではタフネス1クリーチャーは大して強くないのでこの能力の評価も下がります。もちろん自分のクリーチャーも巻き込んでしまうのはネック。2点。
2は例えば地下世界の人脈あたりを壊せればいいのですが、そう簡単に壊したいエンチャントは出ません。クリーチャーへのオーラを破壊するぐらいならできればクリーチャーを対処したいところ。2点。
3は自分のクリーチャーを救出する能力。大規模な戦闘が起こったときなどはこれで一気にシャクれる可能性もありますが、そうそう大規模戦闘なんて起こらないのが現代のリミテッド。クリーチャーを火力から防いで1対1交換できれば御の字として運用すべきでしょう。3点。
1は《巨大化/Giant Growth(M10)》の亜種。修正値は大きくありませんが、トランプル付与は非常にありがたい効果。なぜならこのRTRには大型の地上クリーチャーが多く、セレズニアはその大型地上クリーチャーを最も得意とする色だからです。これらのクリーチャーにトランプルを与えてやれば相手のダメージレースの目論見を大きく狂わせてやることができます。ギルドでやりたいこととマッチしている良い効果です。4点。
2は巨大クリーチャー専用の完全除去。リミテッドで殺さないといけないクリーチャーは大体パワー5あるのでこの能力は強力です。そうした巨大クリーチャーは召喚にかかるマナコストも大きいので2マナで除去可能なこのカードはテンポ的にも優れています。4点。
3はクリーチャーのようなもの。インスタントタイミングでプレイできることによる奇襲効果も一応ありますが、2/2ではせいぜい相打ちぐらいしか望めないでしょう。むしろクリーチャーがトークンとして出るという点が重要で、これはセレズニアのキーワード能力「居住」と相性がいいことを意味します。通常トークンはそうでないクリーチャーと比べるとデメリットになる場合がほとんどですが、この環境ではその評価も覆ることになるでしょう。4点。
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というわけで各魔除けの評価が終わりました。
それでは結果発表です。
5位:ラクドスの魔除け(総得点5点)
魔除けの中でもダントツの最下位はラクドスの魔除け。
メインボードに入れる効果が一つもないのが敗北の一因であることは疑いようがありません。
4位:ゴルガリの魔除け(総得点7点)
一つ一つの効果が地味なゴルガリの魔除けはこの順位。
受身の効果が多いことが評価を下げました。
3位:イゼットの魔除け(総得点8点)
確実性の高いクリーチャー除去モードを持つイゼットの魔除けが3位にランクイン。
実質的に一つモードが存在しないというデメリットを補ってこのポジションを獲得するしたたかさは見習っていただきたいところです。
2位:アゾリウスの魔除け(総得点10点)
破門の効果が強力なアゾリウスの魔除けが2位に。
惜しくも1位は逃しましたが、破門能力の強さは全魔除けの中でもずば抜けた性能です。
そして栄えある第一位は・・・
1位:セレズニアの魔除け(総得点12点)
全モードが強力なセレズニアの魔除けが1位。
クリーチャーでの殴りあいが基本となるリミテッドにおいて無駄のない能力を敷き詰めたこの魔除けはあらゆる場面でプレイヤーの助けとなるでしょう。
以上魔除け格付け、いかかでしたでしょうか?
これらの魔除けがあなたのリミテッドライフの力とならんことを。
魔除けと言えばクリーチャー除去能力を備えていたアラーラの断片の魔除けシリーズが初手級高得点カードとして記憶に新しいところですね。
新たなる魔除けはどの程度のものか?ランク付けします。
<格付け方法>
各魔除けの能力をそれぞれ五段階評価で査定する。
その後3つの合計点によりランク分けを行う。
アゾリウスの魔除け WU
1.自分のクリーチャー全部に絆魂付与
2.カードを一枚引く
3.攻撃クリーチャーかブロッククリーチャーを《破門/Excommunicate(M11)》
1の絆魂付与は特殊なライフゲインカードとして見るべきです。同じくRTRに再録された勇士の再会が7点という回復量を誇るので、魔除けのモードのひとつであるということと青白という色を考慮すれば5点程度が妥当だと言えるでしょう。となると合計パワーが5点以上になるような戦闘用クリーチャーを用意する必要があるのですが、リミテッドならそのぐらい余裕でしょう。3点。
2はサイクリングと言って差し支えないでしょう。土地が詰まりそうなときには重宝する能力です。しかしこの能力自体が盤面に影響することはありません。2点。
3はリミテッドでは強力な破門効果。システムクリーチャーには無力であるという欠点こそありますが、どうせ解鎖持ちあたりの野蛮なクリーチャーが突っ込んでくる環境なので対象には困らないでしょう。オーラに実用レベルのカードが数種類収録されているのも追い風です。相手のドローを遅らせるという付随効果はカードパワーがモノいうリミテッド環境では意味があります。5点
イゼットの魔除け UR
1.《呪文貫き/Spell Pierce(ZEN)》
2.クリーチャーに2点
3.《入念な研究/Careful Study(ODY)》
1はリミテッドではあまり強力な効果ではありません。なぜならリミテッドでの脅威は大抵の場合スペルではなくクリーチャーだからです。しかも不確定の効果となっては尚更価値が落ちます。 1点。
2は除去。2点しか飛びませんがシステムクリーチャーにも有効な点は評価できます。4点。
3は手札入れ替え。いらないカードを欲しいカードに変えてくれるかもしれない能力はカード毎の力の差が激しいリミテッドでは有効です。しかしこれ単品ではカードアドバンテージを失ってしまうのも事実。これと相性のいい墓地利用の得意なギルドはゴルガリであり、イゼットとは一色も被っていないのは減点対象です。3点。
ラクドスの魔除け BR
1.対象プレイヤーの墓地リムーブ
2.《粉砕/Shatter(SOM)》
3.各クリーチャーがそのコントローラーに1点ダメージを与える
1は墓地をリソースとして数えるデッキにしか意味がありません。そしてリミテッドでは墓地をリソースとするデッキは多くはありません。今回でいうならゴルガリぐらいです。つまり大して役に立つ効果ではないということです。1点。
2はアーティファクト破壊。リミテッドでアーティファクトが使用される割合はあまり大きくありません。さらにその中には使われても放置しておいて問題ないアーティファクトもあります。今回のリミテッドで積極的に壊したいアーティファクトといえば魔鍵サイクルぐらいのものでしょう。2点。
3は特殊な本体火力。自分にも被害が及ぶので少々使い勝手は悪いです。トークンを並べるセレズニアには効きそうですが、それ以外には効果が薄いと思われます。それでも押してるときの最後の一押しとして使えなくもないので他のモードよりはいいでしょう。2点。
ゴルガリの魔除け BG
1.《吐き気/Nausea(EXO)》
2.《啓蒙/Demystify(M12)》
3.自分のクリーチャー全部再生
1はタフネス1クリーチャーキラー。環境にタフネス1の優秀な生物がどの程度いるのかによって評価が変わります。多色環境で高コストのクリーチャーの優秀なRTRではタフネス1クリーチャーは大して強くないのでこの能力の評価も下がります。もちろん自分のクリーチャーも巻き込んでしまうのはネック。2点。
2は例えば地下世界の人脈あたりを壊せればいいのですが、そう簡単に壊したいエンチャントは出ません。クリーチャーへのオーラを破壊するぐらいならできればクリーチャーを対処したいところ。2点。
3は自分のクリーチャーを救出する能力。大規模な戦闘が起こったときなどはこれで一気にシャクれる可能性もありますが、そうそう大規模戦闘なんて起こらないのが現代のリミテッド。クリーチャーを火力から防いで1対1交換できれば御の字として運用すべきでしょう。3点。
セレズニアの魔除け GW
1.クリーチャー一体に+2/+2とトランプル付与
2.パワー5以上のクリーチャーを一体追放
3.2/2の警戒を持つ騎士を召喚
1は《巨大化/Giant Growth(M10)》の亜種。修正値は大きくありませんが、トランプル付与は非常にありがたい効果。なぜならこのRTRには大型の地上クリーチャーが多く、セレズニアはその大型地上クリーチャーを最も得意とする色だからです。これらのクリーチャーにトランプルを与えてやれば相手のダメージレースの目論見を大きく狂わせてやることができます。ギルドでやりたいこととマッチしている良い効果です。4点。
2は巨大クリーチャー専用の完全除去。リミテッドで殺さないといけないクリーチャーは大体パワー5あるのでこの能力は強力です。そうした巨大クリーチャーは召喚にかかるマナコストも大きいので2マナで除去可能なこのカードはテンポ的にも優れています。4点。
3はクリーチャーのようなもの。インスタントタイミングでプレイできることによる奇襲効果も一応ありますが、2/2ではせいぜい相打ちぐらいしか望めないでしょう。むしろクリーチャーがトークンとして出るという点が重要で、これはセレズニアのキーワード能力「居住」と相性がいいことを意味します。通常トークンはそうでないクリーチャーと比べるとデメリットになる場合がほとんどですが、この環境ではその評価も覆ることになるでしょう。4点。
----------------
というわけで各魔除けの評価が終わりました。
それでは結果発表です。
5位:ラクドスの魔除け(総得点5点)
魔除けの中でもダントツの最下位はラクドスの魔除け。
メインボードに入れる効果が一つもないのが敗北の一因であることは疑いようがありません。
4位:ゴルガリの魔除け(総得点7点)
一つ一つの効果が地味なゴルガリの魔除けはこの順位。
受身の効果が多いことが評価を下げました。
3位:イゼットの魔除け(総得点8点)
確実性の高いクリーチャー除去モードを持つイゼットの魔除けが3位にランクイン。
実質的に一つモードが存在しないというデメリットを補ってこのポジションを獲得するしたたかさは見習っていただきたいところです。
2位:アゾリウスの魔除け(総得点10点)
破門の効果が強力なアゾリウスの魔除けが2位に。
惜しくも1位は逃しましたが、破門能力の強さは全魔除けの中でもずば抜けた性能です。
そして栄えある第一位は・・・
1位:セレズニアの魔除け(総得点12点)
全モードが強力なセレズニアの魔除けが1位。
クリーチャーでの殴りあいが基本となるリミテッドにおいて無駄のない能力を敷き詰めたこの魔除けはあらゆる場面でプレイヤーの助けとなるでしょう。
以上魔除け格付け、いかかでしたでしょうか?
これらの魔除けがあなたのリミテッドライフの力とならんことを。
コメント
やっぱりこういう記事を書かないとなぁ(-_ゞ
そう言ってもらえると嬉しいですね。
ありがとうございます。