ドラフトアーキタイプ『ラクドス解鎖』についての考察
http://85872.diarynote.jp/201210021731269477/
前回のエントリの応用編です。
今回はこのアーキタイプの弱点とそれを克服するためのアプローチを示していきます。
・ラクドス解鎖の弱点
このアーキタイプをプレイする上で必ず当たる壁がタフネス4を越えられないことです。
主力コモンクリーチャーである《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》、《不気味な人足/Grim Roustabout(RTR)》、《死の歓楽者/Dead Reveler(RTR)》、《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》はマナレシオには優れますが、タフネス4の地上クリーチャーが出てきただけでピタっと止まってしまいます。
ラクドスはこれらの壁を突破する回避能力を持つクリーチャーに乏しいので非常に苦しい戦いを強いられます。
通常の環境ならばタフネス4のクリーチャーはそう簡単には用意できないのですが、RTRはこのアーキタイプができることを想定してなのかタフネス4を越えるクリーチャーが極めて多く収録されています。特にラクドスの主力クリーチャーの攻撃に間に合う軽いクリーチャーが多いのが特徴です。
そんなRTRでのコモンアンコモンのうち、4マナ以下でタフネス4以上のクリーチャーはこちら。
2マナ
《門衛/Doorkeeper(RTR)》
《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》
3マナ
《高射砲手/Lobber Crew(RTR)》
《構脚のトロール/Trestle Troll(RTR)》
《浮遊障壁/Hover Barrier(RTR)》(アンコモン)
4マナ
《軽騎兵の巡視部隊/Hussar Patrol(RTR)》
《武器庫の護衛/Armory Guard(RTR)》
《オーガの脱獄者/Ogre Jailbreaker(RTR)》
《危険な影/Perilous Shadow(RTR)》
《そびえ立つインドリク/Towering Indrik(RTR)》
ほとんどがコモンで各色にちらばっているのがわかりますね。
つまり多くのアーキタイプで気軽にラクドス対策ができるということです。
ちなみに《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》と同じ3/3先制攻撃になる《血のオーガ/Blood Ogre(M12)》が大暴れしたM12では上の条件を満たすクリーチャーは
《アンフィンの殺し屋/Amphin Cutthroat(M12)》
《大蜘蛛/Giant Spider(M12)》
《石角の高官/Stonehorn Dignitary(M12)》
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon(M12)》(アンコモン)
《錆びた歩哨/Rusted Sentinel(M12)》(アンコモン)
の5体しかいません。
3マナ以下に限ればなんと1体も存在していないということに。
こりゃあ3/3先制攻撃なんてそうそう止まるはずがありませんよね。
というわけでいかにRTRがタフネス4を用意しやすいかということについてはおわかりいただけたかと思います。
ではラクドスがこの4の壁を突破するためにどうすればいいか、いくつかの方法を挙げていきます。
1.クリーチャーのパワーを上げる
タフネス4が突破できないならパワーを4以上に上げてやればいいというシンプルな発想です。
《逸脱者の歓び/Deviant Glee(RTR)》はトランプルという回避能力を与えるのでこの用途には打ってつけのカードです。
《飛行術の探求/Pursuit of Flight(RTR)》も同じ用途で使えます。青マナが無ければ飛行を与えられませんが、飛行がなくともサイズアップするだけで十分が効果があります。
一時的な効果ですが、《馬力充電/Dynacharge(RTR)》も壁突破には使うことができます。
2.除去カードを使う
これまたシンプルな方法。せっかくの除去カラーですからね。
RTRのコモン、アンコモンでタフネス4を除去できるカードは《爆発の衝撃/Explosive Impact(RTR)》、《打ち上げ/Launch Party(RTR)》、《穴開け三昧/Auger Spree(RTR)》、《通りのひきつけ/Street Spasm(RTR)》、《暗殺者の一撃/Assassin’s Strike(RTR)》。
中盤からまともに使えそうなのは穴開け三昧ぐらいでコストのかかるカードばかりです。さっさとブロッカーを排除するという目的で使うにはあまり適していないカードがほとんどなので辛いですね。
逆にいうと穴開け三昧は替えの効かない貴重なカードということになるので、優先度は高くしておいたほうがよいでしょう。
3.他ギルドの力を借りる
この色でどうしようもないなら色を足してみようという戦略です。
ラクドスに一色足して使えるギルドはイゼット(+青)とゴルガリ(+緑)のふたつですが、私はイゼットを推します。なぜなら青には攻撃を通すのに適したスペルが多くあるからです。
先に紹介した《飛行術の探求/Pursuit of Flight(RTR)》ですが、飛行を与えられれば高いパワーを持つラクドスのクリーチャーとの相性はとてもいいです。
《イスペリアの空見張り/Isperia’s Skywatch(RTR)》や《謹慎命令/Inaction Injunction(RTR)》はタフネスに関係なくブロッカーを無視できるので、やはり速攻で勝負を決めるラクドスとは相性が良いと言えます。特にイスペリアの空見張りはラクドスにない飛行戦力を持っているので尚価値があります。
また、アンコモンになりますが《暴突風/Blustersquall(RTR)》、《瞬間移動門/Teleportal(RTR)》は高いパワーを持つラクドスのクリーチャーと合わせればゲームエンドカードになります。
と、いいことずくめのように聞こえる色足し戦略ですが色事故のリスクが大きくなる点には注意。
特に序盤からクリーチャーを展開していきたいラクドスでは、ギルド門やギルド渡りの遊歩道という色事故回避機能を持つ土地のタップインのデメリットが馬鹿になりません。土地バランスには気をつけましょう。
http://85872.diarynote.jp/201210021731269477/
前回のエントリの応用編です。
今回はこのアーキタイプの弱点とそれを克服するためのアプローチを示していきます。
・ラクドス解鎖の弱点
このアーキタイプをプレイする上で必ず当たる壁がタフネス4を越えられないことです。
主力コモンクリーチャーである《流血の家の鎖歩き/Gore-House Chainwalker(RTR)》、《不気味な人足/Grim Roustabout(RTR)》、《死の歓楽者/Dead Reveler(RTR)》、《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》はマナレシオには優れますが、タフネス4の地上クリーチャーが出てきただけでピタっと止まってしまいます。
ラクドスはこれらの壁を突破する回避能力を持つクリーチャーに乏しいので非常に苦しい戦いを強いられます。
通常の環境ならばタフネス4のクリーチャーはそう簡単には用意できないのですが、RTRはこのアーキタイプができることを想定してなのかタフネス4を越えるクリーチャーが極めて多く収録されています。特にラクドスの主力クリーチャーの攻撃に間に合う軽いクリーチャーが多いのが特徴です。
そんなRTRでのコモンアンコモンのうち、4マナ以下でタフネス4以上のクリーチャーはこちら。
2マナ
《門衛/Doorkeeper(RTR)》
《凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird(RTR)》
3マナ
《高射砲手/Lobber Crew(RTR)》
《構脚のトロール/Trestle Troll(RTR)》
《浮遊障壁/Hover Barrier(RTR)》(アンコモン)
4マナ
《軽騎兵の巡視部隊/Hussar Patrol(RTR)》
《武器庫の護衛/Armory Guard(RTR)》
《オーガの脱獄者/Ogre Jailbreaker(RTR)》
《危険な影/Perilous Shadow(RTR)》
《そびえ立つインドリク/Towering Indrik(RTR)》
ほとんどがコモンで各色にちらばっているのがわかりますね。
つまり多くのアーキタイプで気軽にラクドス対策ができるということです。
ちなみに《跳ね散らす凶漢/Splatter Thug(RTR)》と同じ3/3先制攻撃になる《血のオーガ/Blood Ogre(M12)》が大暴れしたM12では上の条件を満たすクリーチャーは
《アンフィンの殺し屋/Amphin Cutthroat(M12)》
《大蜘蛛/Giant Spider(M12)》
《石角の高官/Stonehorn Dignitary(M12)》
《幻影のドラゴン/Phantasmal Dragon(M12)》(アンコモン)
《錆びた歩哨/Rusted Sentinel(M12)》(アンコモン)
の5体しかいません。
3マナ以下に限ればなんと1体も存在していないということに。
こりゃあ3/3先制攻撃なんてそうそう止まるはずがありませんよね。
というわけでいかにRTRがタフネス4を用意しやすいかということについてはおわかりいただけたかと思います。
ではラクドスがこの4の壁を突破するためにどうすればいいか、いくつかの方法を挙げていきます。
1.クリーチャーのパワーを上げる
タフネス4が突破できないならパワーを4以上に上げてやればいいというシンプルな発想です。
《逸脱者の歓び/Deviant Glee(RTR)》はトランプルという回避能力を与えるのでこの用途には打ってつけのカードです。
《飛行術の探求/Pursuit of Flight(RTR)》も同じ用途で使えます。青マナが無ければ飛行を与えられませんが、飛行がなくともサイズアップするだけで十分が効果があります。
一時的な効果ですが、《馬力充電/Dynacharge(RTR)》も壁突破には使うことができます。
2.除去カードを使う
これまたシンプルな方法。せっかくの除去カラーですからね。
RTRのコモン、アンコモンでタフネス4を除去できるカードは《爆発の衝撃/Explosive Impact(RTR)》、《打ち上げ/Launch Party(RTR)》、《穴開け三昧/Auger Spree(RTR)》、《通りのひきつけ/Street Spasm(RTR)》、《暗殺者の一撃/Assassin’s Strike(RTR)》。
中盤からまともに使えそうなのは穴開け三昧ぐらいでコストのかかるカードばかりです。さっさとブロッカーを排除するという目的で使うにはあまり適していないカードがほとんどなので辛いですね。
逆にいうと穴開け三昧は替えの効かない貴重なカードということになるので、優先度は高くしておいたほうがよいでしょう。
3.他ギルドの力を借りる
この色でどうしようもないなら色を足してみようという戦略です。
ラクドスに一色足して使えるギルドはイゼット(+青)とゴルガリ(+緑)のふたつですが、私はイゼットを推します。なぜなら青には攻撃を通すのに適したスペルが多くあるからです。
先に紹介した《飛行術の探求/Pursuit of Flight(RTR)》ですが、飛行を与えられれば高いパワーを持つラクドスのクリーチャーとの相性はとてもいいです。
《イスペリアの空見張り/Isperia’s Skywatch(RTR)》や《謹慎命令/Inaction Injunction(RTR)》はタフネスに関係なくブロッカーを無視できるので、やはり速攻で勝負を決めるラクドスとは相性が良いと言えます。特にイスペリアの空見張りはラクドスにない飛行戦力を持っているので尚価値があります。
また、アンコモンになりますが《暴突風/Blustersquall(RTR)》、《瞬間移動門/Teleportal(RTR)》は高いパワーを持つラクドスのクリーチャーと合わせればゲームエンドカードになります。
と、いいことずくめのように聞こえる色足し戦略ですが色事故のリスクが大きくなる点には注意。
特に序盤からクリーチャーを展開していきたいラクドスでは、ギルド門やギルド渡りの遊歩道という色事故回避機能を持つ土地のタップインのデメリットが馬鹿になりません。土地バランスには気をつけましょう。
コメント
俺はこいつにシールドでは随分助けられてるんでね、忘れんでやってくれ(蛇足失礼)
私も使ったんですがなんとも言えない性能ですね・・・。
重さといいサイズといい。
>みのさん
イゼット団は不自然誘導を専門としている。
まさにこれでいぜっとさんにやられました。