BNGコモン授与サイクルの考察
2014年1月22日 Magic:the Gathering コメント (2)
パワータフネスへの修正のみの授与を持つコモンのクリーチャーサイクルが発表されました。
全てが見られるようにまとめると
・白 1マナ 授与3マナ 1/2
・青 3マナ 授与5マナ 2/3
・黒 2マナ 授与5マナ 2/1
・赤 1マナ 授与2マナ 1/1
・緑 3マナ 授与5マナ 3/1
となっています。
素のコストの重さを比較すると
青=緑(3)>黒(2)>白=赤(1)
で、授与コストは
青=黒=緑(5)>白(3)>赤(2)
の順。
です。
ではそれぞれどういう使い方になるかを考えます。
・白
素のコスト、授与コスト共にテーロスでは成し得なかった軽さが魅力。
修正値は低いが最序盤から展開していくことでプレッシャーを与えることが可能。逆に後引きになればなるほど弱い。
白は天馬の乗り手や乗騎ペガサス+軽い人間といった軽量クリーチャーで攻める色だったが、この軽い授与クリーチャーはその戦術をさらに後押しする存在だと言えるでしょう。
特に2/2のサイズを持つ生物につければ3/4となるので、相打ち以上を取るには大体5マナぐらいの生物を用意しないと止まりません。
つまり2ターン目に出した熊は3ターン目にこれを授与することで6点を高い確率で持っていくことが可能になります。
天馬の乗り手につければゲームエンド級の生物に。まあ天馬の乗り手は何つけても強いんで、あまり関係ないかもしれませんが。
本体が1マナでタフネス2ある生物ということで試練サイクルとの相性も良く、現行の赤白や青白のアーキタイプにすんなり収まる一枚だと思います。
逆に軽いクリーチャーでの攻めをあまり得意としない白黒や白緑では少々使いにくく、最初に剥くパックであるBNGではある程度テーロスを睨んだ受けの狭いピックにはなると思います。
・青
素出し、授与共にサイクル中最重量。その代わりレシオは高い。
まず素だしでも相手の熊を止められる点は高評価。別にタフネスが2以下の生物とも相打ちなら可能なので、サイクル中最も素出しする機会は多いと思います。
授与も5マナと重いとはいえ現実的な設定なので、青白の英雄的デッキで強力な一枚となりそうです。青白は線が細くなりがちなので、がっちりとその弱点を補ってくれるのではないでしょうか。
青黒でもアスフォデルの灰色商人あたりに授与してやると、パンチ力不足を補えていい感じです。蒸気の精や血集りのハーピーに授与しても速攻を狙うのも面白いですね。
逆に赤や緑の3~4マナ圏に良レシオの生物の揃う色では対して重要ではなくなってくるでしょう。最初から高レシオのケンタウルスやミノタウルスに必要なのは更なるサイズでなく回避能力である場合がほとんどです。
テーロスの雨雲のナイアードと比べるとやや残念な性能ですが、決して悪いカードでは無いはずです。
・黒
おそらくサイクル中最も使いにくい1枚。
素出しではギリギリ及第点、授与ではコストに対して修正値が低い。
素出しと授与の2パターンの使い道があるという点が授与の魅力のひとつですが、このカードはどっちでも少々力不足。
テーロスでの黒はコントロールカラーで英雄的を持つクリーチャーも少ないため、自分の生物を対象に取れるというメリットがあまり活きてきません。
まだ全リストが出揃っていないうちから言うのも変な話ですが、あまり優先して取りたいカードにはならないでしょう。
・赤
かなり尖った一枚。
素だしの性能は悪いです。手札に試練がある初手ぐらいでしか出さないでしょう。となると目当ては最軽量のコストの授与。
で、その授与も効果は大きくありません。授与先の生物を1個上のマナ圏の生物と相打ちに持っていける程度の修正です。もともと1/1なので当然ですが。
まあ英雄的と書いてあるカードが何枚あるか次第ですね。
とにかく軽いというメリットを最大限活かすためには英雄的は必須でしょう。
テーロスならばアクロスの十字軍との組み合わせが非常にシンプルです。これやドラゴンのマントルを最序盤から連打する超高速ドブンデッキが作れるかもしれません。
中速になりがちな赤緑ではほぼお呼びがかからないとは思います。
例え高速な白赤でも英雄的が大量にない限りは使わないほうがよいでしょう。
・緑
素出しはまあまあ。相手のデッキに雑に入っているパワー1生物と相打ちになってしまうのは悲しいですが、逆に相手側もタフネス3以下の生物と相打ちを取られることになります。
パワー3あれば4マナ圏の生物まではほぼ相打ちが取れるので、中盤を凌ぐには及第点のスペックはあります。
一方授与したきのパワーへの修正は強烈。あの使者サイクルと同じ修正値なので、処理されず、ブロックもされないような状況を作れればすぐにゲームを決められます。
もともとタフネスがある生物につけたいので、例えば波濤砕きのトリトンや海岸線のキマイラ、水底の巨人を有する青との相性はかなり良いと思います。
特にこの青緑という色の組み合わせは中盤の攻防が大切になってくるので、マナカーブ埋めに役立つ授与クリーチャーはありがたい存在です。
Nyxborn Shieldmate W
Enchantment Creature — Human Soldier
Bestow 2W
Enchanted creature gets +1/+2.
1/2
Nyxborn Triton 2U
Enchantment Creature — Merfolk
Bestow 4U
Enchanted creature gets +2/+3.
2/3
Nyxborn Eidolon 1B
Enchantment Creature — Spirit
Bestow 4B
Enchanted creature gets +2/+1.
2/1
Nyxborn Rollicker R
Enchantment Creature — Satyr
Bestow 4R
Enchanted creature gets +1/+1.
1/1
Nyxborn Wolf 2G
Enchantment Creature — Wolf
Bestow 4G
Enchanted creature gets +3/+1.
3/1
全てが見られるようにまとめると
・白 1マナ 授与3マナ 1/2
・青 3マナ 授与5マナ 2/3
・黒 2マナ 授与5マナ 2/1
・赤 1マナ 授与2マナ 1/1
・緑 3マナ 授与5マナ 3/1
となっています。
素のコストの重さを比較すると
青=緑(3)>黒(2)>白=赤(1)
で、授与コストは
青=黒=緑(5)>白(3)>赤(2)
の順。
です。
ではそれぞれどういう使い方になるかを考えます。
・白
素のコスト、授与コスト共にテーロスでは成し得なかった軽さが魅力。
修正値は低いが最序盤から展開していくことでプレッシャーを与えることが可能。逆に後引きになればなるほど弱い。
白は天馬の乗り手や乗騎ペガサス+軽い人間といった軽量クリーチャーで攻める色だったが、この軽い授与クリーチャーはその戦術をさらに後押しする存在だと言えるでしょう。
特に2/2のサイズを持つ生物につければ3/4となるので、相打ち以上を取るには大体5マナぐらいの生物を用意しないと止まりません。
つまり2ターン目に出した熊は3ターン目にこれを授与することで6点を高い確率で持っていくことが可能になります。
天馬の乗り手につければゲームエンド級の生物に。まあ天馬の乗り手は何つけても強いんで、あまり関係ないかもしれませんが。
本体が1マナでタフネス2ある生物ということで試練サイクルとの相性も良く、現行の赤白や青白のアーキタイプにすんなり収まる一枚だと思います。
逆に軽いクリーチャーでの攻めをあまり得意としない白黒や白緑では少々使いにくく、最初に剥くパックであるBNGではある程度テーロスを睨んだ受けの狭いピックにはなると思います。
・青
素出し、授与共にサイクル中最重量。その代わりレシオは高い。
まず素だしでも相手の熊を止められる点は高評価。別にタフネスが2以下の生物とも相打ちなら可能なので、サイクル中最も素出しする機会は多いと思います。
授与も5マナと重いとはいえ現実的な設定なので、青白の英雄的デッキで強力な一枚となりそうです。青白は線が細くなりがちなので、がっちりとその弱点を補ってくれるのではないでしょうか。
青黒でもアスフォデルの灰色商人あたりに授与してやると、パンチ力不足を補えていい感じです。蒸気の精や血集りのハーピーに授与しても速攻を狙うのも面白いですね。
逆に赤や緑の3~4マナ圏に良レシオの生物の揃う色では対して重要ではなくなってくるでしょう。最初から高レシオのケンタウルスやミノタウルスに必要なのは更なるサイズでなく回避能力である場合がほとんどです。
テーロスの雨雲のナイアードと比べるとやや残念な性能ですが、決して悪いカードでは無いはずです。
・黒
おそらくサイクル中最も使いにくい1枚。
素出しではギリギリ及第点、授与ではコストに対して修正値が低い。
素出しと授与の2パターンの使い道があるという点が授与の魅力のひとつですが、このカードはどっちでも少々力不足。
テーロスでの黒はコントロールカラーで英雄的を持つクリーチャーも少ないため、自分の生物を対象に取れるというメリットがあまり活きてきません。
まだ全リストが出揃っていないうちから言うのも変な話ですが、あまり優先して取りたいカードにはならないでしょう。
・赤
かなり尖った一枚。
素だしの性能は悪いです。手札に試練がある初手ぐらいでしか出さないでしょう。となると目当ては最軽量のコストの授与。
で、その授与も効果は大きくありません。授与先の生物を1個上のマナ圏の生物と相打ちに持っていける程度の修正です。もともと1/1なので当然ですが。
まあ英雄的と書いてあるカードが何枚あるか次第ですね。
とにかく軽いというメリットを最大限活かすためには英雄的は必須でしょう。
テーロスならばアクロスの十字軍との組み合わせが非常にシンプルです。これやドラゴンのマントルを最序盤から連打する超高速ドブンデッキが作れるかもしれません。
中速になりがちな赤緑ではほぼお呼びがかからないとは思います。
例え高速な白赤でも英雄的が大量にない限りは使わないほうがよいでしょう。
・緑
素出しはまあまあ。相手のデッキに雑に入っているパワー1生物と相打ちになってしまうのは悲しいですが、逆に相手側もタフネス3以下の生物と相打ちを取られることになります。
パワー3あれば4マナ圏の生物まではほぼ相打ちが取れるので、中盤を凌ぐには及第点のスペックはあります。
一方授与したきのパワーへの修正は強烈。あの使者サイクルと同じ修正値なので、処理されず、ブロックもされないような状況を作れればすぐにゲームを決められます。
もともとタフネスがある生物につけたいので、例えば波濤砕きのトリトンや海岸線のキマイラ、水底の巨人を有する青との相性はかなり良いと思います。
特にこの青緑という色の組み合わせは中盤の攻防が大切になってくるので、マナカーブ埋めに役立つ授与クリーチャーはありがたい存在です。
コメント
相変わらず青が強く、黒が弱すぎる気がします。
テーロスニンフは赤は5マナでもよかったんじゃないかなと思います。