ORIドラフトのアーキタイプ考察その1
2015年7月26日 Magic:the Gatheringドラフト数回やってアーキタイプの実態が見えてきたので記してみる。
今回は友好色。
・白青
現状あまり強いアーキタイプだとは思わない。
基本戦略は往年のドラフト通り「下を壁で止めて上から殴る」なんだけど、いかんせんオリジンのクリーチャーの質が全体的に高すぎるせいで上手くいかない印象。
《屑肌のドレイク/Scrapskin Drake(ORI)》とか《突進するグリフィン/Charging Griffin(ORI)》が上を担当して《鋤引きの雄牛/Yoked Ox(ORI)》や《臨海の護衛/Maritime Guard(ORI)》が下担当になるんだけど、これらが他の色のクリーチャーと比べてレシオで優れているわけでもないので普通にダメージレースしてては結構厳しい。
アンコモン多色の《雷鳴のワイヴァーン/Thunderclap Wyvern(ORI)》は見かけ上強力だが、突進するグリフィン、《飛空士志願者/Aspiring Aeronaut(ORI)》、《分離主義者の虚空魔道士/Separatist Voidmage(ORI)》といった4マナ域と競合することになり、意外とピックしにくい。
《分散/Disperse(ORI)》、《閉所恐怖症/Claustrophobia(ORI)》、《抑制する縛め/Suppression Bonds(ORI)》を使える色なのでやたらとオーラ戦術が流行ってるようなメタならありかもしれない。
・青黒
やれと言われたらやるアーキタイプ。つまり率先してはやらない。
赤や白のアグロ向けカードがぜんぜん無いとかいった状況ならという程度。
従来通りアドバンテージ形のコントロールを目指すのが良い。
《金切り声のスカーブ/Screeching Skaab(ORI)》、《蘇りしケンタウルス/Returned Centaur(ORI)》あたりを安く拾い、これまた安い《深海の恐怖/Deep-Sea Terror(ORI)》をフィニッシャーとして据えるのが基本パターン。
特に蘇りしケンタウルスはコモンにパワー4を超えるクリーチャーが少ないおかげで中々頼りになる。
アンコモン以上では《過去の過ち/Shadows of the Past(ORI)》や《スカーブの大巨人/Skaab Goliath(ORI)》あたりが安くとれればさらに良い。
アンコモン多色《取り憑かれたスカーブ/Possessed Skaab(ORI)》はこの環境では珍しい確実なアドバンテージ源なので見たら取る。
・黒赤
強アーキの一角。可能ならばやりたい。
赤黒といえばすっかりおなじみのパクリファイス戦術だが、今回は個々のパーツがかなり強い。
基本となるサクり台の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ORI)》は単体でも強力なスペックを持っている。
サクり対象となる《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》、《死橋のシャーマン/Deadbridge Shaman(ORI)》もこれまた単体で十分に機能するスペック。
そしてアンコ以上では《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》、《苛まれし思考/Tormented Thoughts(ORI)》がサクり台として加わる上、追加のアクトとして《心酔させる勝者/Enthralling Victor(ORI)》もあり層が厚い。
また、環境の確定除去として認識される《閉所恐怖症/Claustrophobia(ORI)》、《抑制する縛め/Suppression Bonds(ORI)》の2枚がオーラなため、サクってしまえばいいという意味で擬似的な除去体制があるのもメリット。
多色アンコモン《猛火のヘルハウンド/Blazing Hellhound(ORI)》にはこの多色サイクルの中でも最強としていい意味での烙印を押したい。
自身の高いマナレシオ、効率こそ悪いが生物を火力に変換する能力はリミテッドにおいてもっとも有用な能力。
・赤緑
悪くは無いというレベルのアーキタイプ。
赤の速攻軽量クリーチャーを緑の強化でバックアップするパターンと、マナクリや《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》から《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ORI)》あたりのファッティへつなぐパターンがある。
速攻パターンでは《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》や《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》と《大群の力/Might of the Masses(ORI)》の組み合わせを狙っていく。
アンコモンではあるが《ソンバーワルドの頭目/Somberwald Alpha(ORI)》がもっとも強いアーキタイプはこのパターンだろう。
ファッティパターンでは《葉光らせ/Leaf Gilder(ORI)》を最優先にする。5マナ、6マナのクリーチャーたちは比較的流れてきやすい傾向にあるので、まずは2マナ、3マナ域を厚くする必要がある。《絡み爪のイトグモ/Hitchclaw Recluse(ORI)》はこちらのパターンで強いカードだ。
ただしファッティの中でも《空網蜘蛛/Skysnare Spider(ORI)》は戦闘への影響度が別格なので、優先して取っていい。
アンコモン多色は《ゼンディカーの具現/Zendikar Incarnate(ORI)》はほぼ4/4以上であり、このマナ域の生物としては他カラーと比べても圧倒的なレシオを誇る。
どちらかと言えばファッティ戦略を取っているときのほうが強いカードだが、見たら取っておいて損はない。
・緑白
強アーキ。環境的に優位にある。
この色が苦手とするのが接死持ちやシステムクリーチャーだが、オリジンはそのどちらも弱い。除去が弱い代わりに単純なサイズの大きいこの色にとっては良いことだ。
基本は高名持ちを通すこと。
ジャイグロで突破するのもいいし、《野性の本能/Wild Instincts(ORI)》や《秘儀術師の掌握/Grasp of the Hieromancer(ORI)》でこじ開けるのもいい。
とにかく攻め続けられる場を維持し続けることが重要なので、初手キープ基準には慎重になること。とにかく2ターン目にはなんらかのクリーチャーを展開しておくことが目標となる。後手3ターン目《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage(ORI)》スタートになってしまうようなハンドは可能な限り避けたい。
アンコモン多色の《城塞の主/Citadel Castellan(ORI)》は一度高名になってしまえば手が付けられなくなる。3ターン目に展開できた際は全力で攻撃を通しにいこう。
今回は友好色。
・白青
現状あまり強いアーキタイプだとは思わない。
基本戦略は往年のドラフト通り「下を壁で止めて上から殴る」なんだけど、いかんせんオリジンのクリーチャーの質が全体的に高すぎるせいで上手くいかない印象。
《屑肌のドレイク/Scrapskin Drake(ORI)》とか《突進するグリフィン/Charging Griffin(ORI)》が上を担当して《鋤引きの雄牛/Yoked Ox(ORI)》や《臨海の護衛/Maritime Guard(ORI)》が下担当になるんだけど、これらが他の色のクリーチャーと比べてレシオで優れているわけでもないので普通にダメージレースしてては結構厳しい。
アンコモン多色の《雷鳴のワイヴァーン/Thunderclap Wyvern(ORI)》は見かけ上強力だが、突進するグリフィン、《飛空士志願者/Aspiring Aeronaut(ORI)》、《分離主義者の虚空魔道士/Separatist Voidmage(ORI)》といった4マナ域と競合することになり、意外とピックしにくい。
《分散/Disperse(ORI)》、《閉所恐怖症/Claustrophobia(ORI)》、《抑制する縛め/Suppression Bonds(ORI)》を使える色なのでやたらとオーラ戦術が流行ってるようなメタならありかもしれない。
・青黒
やれと言われたらやるアーキタイプ。つまり率先してはやらない。
赤や白のアグロ向けカードがぜんぜん無いとかいった状況ならという程度。
従来通りアドバンテージ形のコントロールを目指すのが良い。
《金切り声のスカーブ/Screeching Skaab(ORI)》、《蘇りしケンタウルス/Returned Centaur(ORI)》あたりを安く拾い、これまた安い《深海の恐怖/Deep-Sea Terror(ORI)》をフィニッシャーとして据えるのが基本パターン。
特に蘇りしケンタウルスはコモンにパワー4を超えるクリーチャーが少ないおかげで中々頼りになる。
アンコモン以上では《過去の過ち/Shadows of the Past(ORI)》や《スカーブの大巨人/Skaab Goliath(ORI)》あたりが安くとれればさらに良い。
アンコモン多色《取り憑かれたスカーブ/Possessed Skaab(ORI)》はこの環境では珍しい確実なアドバンテージ源なので見たら取る。
・黒赤
強アーキの一角。可能ならばやりたい。
赤黒といえばすっかりおなじみのパクリファイス戦術だが、今回は個々のパーツがかなり強い。
基本となるサクり台の《ナントゥーコの鞘虫/Nantuko Husk(ORI)》は単体でも強力なスペックを持っている。
サクり対象となる《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》、《死橋のシャーマン/Deadbridge Shaman(ORI)》もこれまた単体で十分に機能するスペック。
そしてアンコ以上では《焦熱の結末/Fiery Conclusion(ORI)》、《苛まれし思考/Tormented Thoughts(ORI)》がサクり台として加わる上、追加のアクトとして《心酔させる勝者/Enthralling Victor(ORI)》もあり層が厚い。
また、環境の確定除去として認識される《閉所恐怖症/Claustrophobia(ORI)》、《抑制する縛め/Suppression Bonds(ORI)》の2枚がオーラなため、サクってしまえばいいという意味で擬似的な除去体制があるのもメリット。
多色アンコモン《猛火のヘルハウンド/Blazing Hellhound(ORI)》にはこの多色サイクルの中でも最強としていい意味での烙印を押したい。
自身の高いマナレシオ、効率こそ悪いが生物を火力に変換する能力はリミテッドにおいてもっとも有用な能力。
・赤緑
悪くは無いというレベルのアーキタイプ。
赤の速攻軽量クリーチャーを緑の強化でバックアップするパターンと、マナクリや《エルフの幻想家/Elvish Visionary(ORI)》から《巨森を喰らうもの/Vastwood Gorger(ORI)》あたりのファッティへつなぐパターンがある。
速攻パターンでは《ドラゴンの餌/Dragon Fodder(ORI)》や《ギラプールの歯車造り/Ghirapur Gearcrafter(ORI)》と《大群の力/Might of the Masses(ORI)》の組み合わせを狙っていく。
アンコモンではあるが《ソンバーワルドの頭目/Somberwald Alpha(ORI)》がもっとも強いアーキタイプはこのパターンだろう。
ファッティパターンでは《葉光らせ/Leaf Gilder(ORI)》を最優先にする。5マナ、6マナのクリーチャーたちは比較的流れてきやすい傾向にあるので、まずは2マナ、3マナ域を厚くする必要がある。《絡み爪のイトグモ/Hitchclaw Recluse(ORI)》はこちらのパターンで強いカードだ。
ただしファッティの中でも《空網蜘蛛/Skysnare Spider(ORI)》は戦闘への影響度が別格なので、優先して取っていい。
アンコモン多色は《ゼンディカーの具現/Zendikar Incarnate(ORI)》はほぼ4/4以上であり、このマナ域の生物としては他カラーと比べても圧倒的なレシオを誇る。
どちらかと言えばファッティ戦略を取っているときのほうが強いカードだが、見たら取っておいて損はない。
・緑白
強アーキ。環境的に優位にある。
この色が苦手とするのが接死持ちやシステムクリーチャーだが、オリジンはそのどちらも弱い。除去が弱い代わりに単純なサイズの大きいこの色にとっては良いことだ。
基本は高名持ちを通すこと。
ジャイグロで突破するのもいいし、《野性の本能/Wild Instincts(ORI)》や《秘儀術師の掌握/Grasp of the Hieromancer(ORI)》でこじ開けるのもいい。
とにかく攻め続けられる場を維持し続けることが重要なので、初手キープ基準には慎重になること。とにかく2ターン目にはなんらかのクリーチャーを展開しておくことが目標となる。後手3ターン目《イェヴァの腕力魔道士/Yeva’s Forcemage(ORI)》スタートになってしまうようなハンドは可能な限り避けたい。
アンコモン多色の《城塞の主/Citadel Castellan(ORI)》は一度高名になってしまえば手が付けられなくなる。3ターン目に展開できた際は全力で攻撃を通しにいこう。
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